2011年10月15日

雨の続く中の高松の讃岐うどん

雨の続く中の高松の讃岐うどん





一昨日から、高松市内は、雨が続いています。気温や湿度は、その日、その時間によって、どんどん変わっていて、わけのわからない状況になっていますが、こういう、いつ雨が降るかわからない時には、アーケードでつながった、約3キロの、高松中央商店街の中に点在する、うどん店が便利ですね。



従って、私は、昨日はもっぱら、アーケードでつながった、約3キロの、高松中央商店街の中に点在する、うどん店で、うどんを楽しみました。



生まれ育った町ですから、どこが美味しいのかは大体わかっていますが、讃岐うどん店については、新しいお店もどんどん開店していますので、たまには、食べに行かないと、美味しいお店をのがすことになってしまいます。



昨日の朝、雨が降っていたので、久しぶりに、瀬戸内海放送局前から、コトデンバスの瓦町方面行きに乗りました。



近場のおばあちゃんと一緒に乗ったのですが、そのおばあちゃんの傘が壊れたので、私は運転手さんに、「ちょっと待ってあげてぇえたぁー。」と大声で言って手伝ったのですが、複雑な構造の傘でたとめなかったので、「すんません。このおばあちゃん乗せてあげてぇたぁー。」と言って、傘を閉じずに載せました。



すると、困っていると思ったのか、いすに座っていた、OLの女性が立ってそのおばあちゃんに席を譲ってくれたので、「有難う。すまんのう。」と言って、そのおばあちゃんを座らせました。おばあちゃんは、「有難う。すみません。」と言ったので、「空いとるけんかんまんかんまん。」と言って、開いたままの傘を私が持って乗りました。



ところが、向かいの席に、若い学生の男の子が座っているのですが、ゲラゲラと笑っているのです。私は、こういうケースでは、年配者をあざ笑う若い連中は絶対に許しませんので、すぐに、言葉遣いを共通語に切り替えて、



「おい、君。さっきからこのおばあ様のことをあざ笑って、自分はいすに座っているとは何事だ。年配者が困っているときに、あざ笑うように、お母様から教わったのかい。とんでもねぇしつけをする親だ。君はまだ若くて足腰もしゃんとしているんだから、立ちなさい。立って、このおばあ様の壊れた傘を持っていなさい。」



と命令して、立たせて、私が持っているおばあ様の壊れた傘を持たせました。そして、おばあ様に、「どちらまで行かれるのですか。」と聞いたら、「田町までです。」と答えたので、「私も田町までなんですよ。一緒に降りましょうね。」と安心させて、席を譲ってくれた女性に御礼を言って、隣の立たせた若者には、



「あのさぁ、きついこと言ってごめんね。でもね、このおばあ様は、高松に大空襲があったころから生きている人生の大先輩なんだよね。だから、この先、同様のことがあったら、今日、ぼくが言ったように、お年寄りには優しく接さないといけないんだよ。」と、フォローしました。



「はい。わかりました。」と元気のいい返事が返ってきたので、田町まで、私もつり革につかまって気持ちよく移動出来ました。



こうして、田町で降りて、バス停にいた方にお聞きしたら、おばあ様の持っていた傘のたたみ方を教えてくれたので、おばあ様とそこで別れて、私は田町商店街のアーケードに入りました。ここまで来れば全ての町はアーケードでつながっているので、傘は必要ないのです。そして、商店街を歩きながら、私の祖父はすぐ近くの瓦町で『丸天旅館』を経営していた板前だったので、昔からの老舗、新しいお店などを観察しながら歩きました。



南新町に入ったところには、私の愛用している、アーケード下の喫煙出来るテーブル席があるのでそこで、ラークを吸ってから、少し行くと『農民一揆』という新しい八百屋さんが出来ていたので、のぞきました。入り口に農家の方が作ってきた朝採れの野菜を売っていて、それを買って帰れるようになっているのですが、それだけじゃなく、それを買ってレジで言うと、その野菜を使ったお料理にして、奥のレストランで食べられるようになっていました。なかなかよく考えたつくりで、気に入ったのですが、レタス1玉80円で売っていたので買ってから、その斜め向かいの、旧知の、メガネの「タナカや」で、今度、短くした髪の毛に似合う新しいフレームのめがねを作ろうと思っていたので、見積もりをしてもらいました。



山本寛斎のフレームを薦められたのですが、山本寛斎はもともとあまり好きじゃない私は、ローゼンタールのフレームの遠近両用のメガネを持っているので、もう少し、スポーティーな、揺れに強いものを要望すると、スポーツメーカーが、今、フレームではとても人気があるとのことで、それを見せてもらったら、とても気に入ったので、来月来ますから、ということで、見積もりをしてもらい、取りおきしてもらいました。



そして、ブランチに、気になっていた、「肉うどん」の美味しい、丸亀からやって来た「綿谷・高松南新町商店街店」にて、前回いただいた、牛肉を使った『肉うどん』ではなく、讃岐ブランド豚を使った『讃岐豚うどん』〔温泉卵などが載って、350円〕をいただきました。添えるご飯は、昨日は、チラシ寿司(80円)、トッピングの天麩羅は、揚げた場ばかりの、サツマイモ天(90円)、を、いただきました。



お腹がすいていたら、丸亀市の本店でも、名物の「ジャンボいなり寿司」(160円)をいただくのですが、これはもう、お米3合くらい入っている、馬鹿でかい、いなり寿司なので、さすがに、食べられませんでした。



雨の続く中の高松の讃岐うどん





そして、午後3時のおやつは、丸亀松商店街の「明石家」の、『冷たい、おろしかけうどん』(190円)、『キムチ冷奴』(100円)、『ハッシュドポテト』(80円)をいただいたあと、サンマルクカフェの喫煙室でアイスカフェラッテをシュークリームといただき、のんびりしていたら、斜め向かいに座ったおじい様がいろいろ話しかけてきたので、おしゃべりしました。



仲南町のご出身で、『丸天旅館』のこともよくご存知でした。話題は、早速、香川県庁が推進している、「うどん県」への県名改名のお話になりましたが、そのおじい様は、讃岐うどんの醍醐味は、「すうどん」か「生醤油」に限る、ショウガ、ネギ、を載せるのはいいけど、天麩羅や天かすを載せるのや、生卵をからめる「釜玉」は邪道である、だから、「うどん県」ではなく「すうどん県」の方がいい、とのことでした。



この方の言うことは、一理あるのです。讃岐うどんの味そのものを楽しむのならば、イリコだしの「すうどん」か、小豆島の醤油をかけた「生醤油うどん」が美味しいに決まっているのです。が、ただし、打ちたて出来たてのうどんでないと、美味しくないのですよね。また、讃岐人たるもの、うどん1玉しか食べないのはいけない。最低でも、2玉でないといけない、等、いろいろとご意見をお持ちのそのおじい様は、Mさんという方で、西讃の名店「みやたけ」の、もうお亡くなりになった先代社長と懇意にしていらしたとのことでした。



「恐るべき讃岐うどん」「麺通団」の意見にも大反対で、四国学院大学教授の、「麺通団団長」の田尾教授とは、犬猿の仲だそうです。しかし、最後にこうおっしゃったのでした。



「そらの、わしは気にいらんもんは気に入らんいうて、はっきり口では言うけど、口だけでっせ。でも、この頃は、ほんまに、気に入らん、むしゃくしやする、いう理由で、大量殺人するような人が増えていかんこっちゃ。こんなひどい世の中で長生きしとうないわ。」と。



だから、私は、言いましたよ。



「そら、いろいろあるやろうけど、ものは考えようでっせ。原発問題やらいろいろあるけど、弥生時代のことを考えたら、電気があるだけで有難いこっちゃと、私は思いまっせ。そなん弱気にならんと、前向きに天寿は全うせないかんですよ。」と。



こうして、そのMおじいさん。元気になってくれたのでよかったです。



「そやそや。そのとおりや。あんたと話しよったら元気が出た。有難うの。まあ、ゆっくりしまあせ。」と、私の肩をポンポンと叩いて出てゆきました。



私は、いろいろとお話を聞くのに疲れたのでしょうね。ウトウトしていたら、本当に、1時間ほど寝てしまいました。



で、目覚めて、出店し、真向かいの「百円ショップ」で電池などを少し買い、斜め向かいの、「かねすえ」直営の「コックの帽子」で、きんつばの『辛芋金時』を買ってから、兵庫町商店街の、「うどん市場・兵庫町本店」で、『鶏肉の蒲焼、山芋摩り下ろし、温泉卵載せ生醤油うどん』(270円)と、『竹の子、鳴門ワカメ、水菜の和え物』(90円)の夕食をいただきました。食べていると、山陽放送が、「うどん県」への県名の変更についてどう思うか、と取材に来ましたが、お客さんで一杯だったので、女性のご主人も面倒そうに応対していました。今日は、朝から、「うどん県」の件で、マスコミが大騒ぎしているようですね。




雨の続く中の高松の讃岐うどん





こうして、バスで帰宅し、テレビをつけたら、早速、県名の変更について、いろいろとニュースが流れていました。



何でも、香川県庁のホームページへのアクセスが、いつも一日6000件くらいだったのが、昨日は、28万件になったそうで、サーバーがダウンしたのだそうです。



「うどん県副知事」役の要潤が香川県三豊市の出身だということは、私は全然知らなかったのですけど、生粋の香川県人なので、安心しましたよ。



それは、下記動画の中で出ている、「もうええ県」「がんばっじょる県」「もうそんなん言わんでもがんばっじょる県」を、要潤氏がしゃべっている時の自然な表情やボディーランゲージに、一番よく出ていますね(笑)。



http://www42.tok2.com/home/debufaure/udonken.wmv



掲載写真は、順に、「綿谷・高松南新町商店街店」の、『讃岐豚うどん』『チラシ寿司』『サツマイモの天麩羅』、「明石家」の、『冷たい、おろしかけうどん』『キムチ冷奴』『ハッシュドポテト』、「うどん市場・兵庫町本店」の、『鶏肉の蒲焼、山芋摩り下ろし、温泉卵載せ生醤油うどん』『竹の子、鳴門ワカメ、水菜の和え物』、です。










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