2012年06月27日
「Honda Cars 高松郷東店」顧客感謝コンサートを終わって
2012年6月24日に、私の自宅近所の高松市郷東町の「Honda Cars 高松郷東店」での、顧客感謝コラボコンサートに出演を頼まれたのは、高松の「Cafe Kusaka」や丸亀の「Cafe rofrain」で、テノールのてっちゃんなどとコラボコンサートをやった時も、必ず聴きに来てくださっていた、私の高松ファンクラブ会長の、高松市国分寺町のM女史と、彼女と親しいK女史のお陰でした。しかし、礼儀正しい好青年の、テノールのてっちゃんは、M女史とは別に、私に共演の依頼のお電話を下さいました。
K女史がアルトサックスを始めたことは2年ほど前にお聞きしていたのでしたが、合奏の大好きな私は、是非、K女史に頑張るよう激励していたものでしたが、それに、M女史の激励も加わって、とても地道な努力の結果、人前でできるようになったということが第一にありました。
一方、K女史が「Honda Cars 高松郷東店」の社長夫人でいらっしゃったのですが、とても仲のいいご夫妻だったことから、丸亀の「Cafe rofrain」にご夫妻そろって、M女史も含めて一緒に聴きにいらしていたこと、その時のコラボ演奏会を聴かれて、今回の、顧客感謝コラボコンサート、が決定したのでした。
それも、2週間ほど前のことでしたし、私のところに出演依頼が来たのは、6月21日のことでした。
しかし、大丈夫でした。3歳から作曲の傍らでピアノ演奏や、東京では室内楽演奏を、ずっとやってきたのですから、ショパンの作品20曲、ドビュッシーの作品10曲、J.S.バッハやベートーヴェンなどのピアノ曲は、体が覚えていますし、ポップスやジャズの自作アレンジなどは、いつでも私は暗譜で演奏出来ますし、ご要望があれば、自作自演などは簡単に出来るのです。
また、テノールのてっちゃんとのコラボは、二人の出会いの「コーレングラード」でした。
それは、忘れもしません。高松市林町の「Cafe Kusaka」のコラボコンサートへ聴きに行きましょう、と、M会長からお誘いの電話をいただいて、K女史が車で迎えに来てくださった4月28日のことでした。
M女史が「Cafe Kusaka」のオーナー社長と懇意だったので聴きに行ったのでした。そして、その日の最終出演者が、テノールのてっちゃんだったのです。
通常の弾き語りでは絶対にやらない、イタリア歌曲「オーソレミオ」を彼は、ピアノに座ってやったのです。でもですね、本格的なテノールをピアノに向かって弾き語りでやるなどということは、曲芸に近いのです。
が、彼は見事にやりました。ほとんど鍵盤も見ないでやったのでしたが、しかし、彼は一回も、一番大切なバスの音をはずさなかったことを、私は見て、彼は、音大で本格的に勉強した方だ、とすぐにわかりました。
しかも、トークが面白く、彼の声の音域がとても素晴らしかったのです。
しょっぱなに、ギターの弾き語りで「おぼろ月夜」の一節を歌って、「おふくろーーーー」と叫んで、一挙に気分をほぐしてから、自宅が、高松のラブホテル街のある、詰田川のほとりにあるので、という理由で、井上陽水の「リバーサイドホテル」を歌った後、イタリアオペラから、「誰も寝てはならぬ」や「オーソレミオ」をやったのです。
私は直ちに彼のファンになってしまいました。演奏会終了後、M女史と「Cafe Kusaka」のオーナー社長とおしゃべりしたところ、「Cafe Kusaka」のオーナー社長が、ちょっとうちのグランドピアノを触ってください、と言われたので、ショパンの幻想即興曲の途中の2小節を弾いただけだったのですが、てっちゃんが、「あっ、幻想即興曲だ」と言ったので、私の想像は確信になつたので、「この、イタリア歌曲、ぼく、大好きなんだ。」と言って、「カタリカタリ」をちょっとピアノで弾いたら、次回やりましょう、ということで、5月26日の「Cafe Kusaka」でやりました。
そして、彼は、私のキャパシティーを信じてくれたので、5月16日にいらして演奏していた、「ピアノを始めて1年だけど、素晴らしいな。」と私が言っていた、三線奏者のとしさんを紹介してくれ、その次の6月16日の「Cafe Kusaka」の本番前日に、としさんの三線、てっちゃんのギターと私のピアノで、「涙そうそう」をやることにして下さり、しかも、その案を6月16日の前日に電話で伝えてきました。決まっていたのは、開始がFmajor、ということだけでしたので、私は、ピアノも何もないところで作曲している状態で、ライブにのぞめましたので、とても楽しかったのです。
てっちゃんはすごい若者です。私は高松で出会えたことを本当に嬉しく思っています。
もう既に、彼の歌や、三線とのコラボ作品のプランをいくつか思い立ち、進めています。とてもハッピーなことです。
まあ、こういった次第で、2012年6月24日に、私の自宅近所の高松市郷東町の「Honda Cars 高松郷東店」での、顧客感謝コラボコンサートが開催されましたので、最高でした。
そして、その日の、終了直後、てっちゃんなど出演者と一緒にお客様をお見送りしていた時のことでした。
当日は、てっちゃんのテノール、だけでなく、K女史のサキソフォン、K女史の妹さんの津軽三味線と、私のピアノなど、渾然とした素晴らしいコンサートだったので、会場はいっぱいでしたが、皆さん、とても楽しまれての帰りだったので、御礼などをたくさん言われていたのでしたが、とある、お父さんに連れられていらっしゃっていた小学校の女の子が、私に駆け寄ってきておっしゃったのです。
「おじさん、人は見かけによらんのう。」と。
すると隣でお父様が、「どうもすんません。岡田さんがショパンを弾かれてから、この子は、『人は見かけによらんのう』とばっかり言うよんです。」とおっしゃったので、私は吹き出していました。
とても適切な感想だったからです。当日、てっちゃんはタキシードを着ていたのですが、私は、自宅からすぐ近いこともあり、スキンヘッドに近い髪型で、ジーンズにピンクのTシャツという普段着でやっていたのです。
30歳になったばかりの若いてっちゃんはタキシード、55歳超えの私は普段着でしたし、てっゃんの出演前にたくさんの人が入店したので、いすが足りなくなったので、私はいすを運ぶ手伝いなどをやっていましたから、裏方のおっさんに見えたのでしょう。
その私がショパンの幻想即興曲、ノクターン、プレリュード、エチュードなどを次々とおしゃべりしながら弾いたのです(暗譜していればこの程度のことは誰でも簡単に出来るのですよ。)から、お嬢様はびっくりしたのでしょうね。
そんなこんなで、終わった後、私のファンクラブの皆さんにこのことをお話したら、大笑いになって、「人は見かけによらんのう」、が、流行語になってしまったのです。
よいことですよ。だって、私はもう55歳なのです。前途有望なアーティストのてっちゃんに尽くすことが出来ることは、とてもとてもハッピーなことなのですからね。
掲載写真は、終了後、出演した人たちみんなで撮った写真です。左から順に、「Honda Cars 高松郷東店」のオーナー社長、私、てっちゃん、津軽三味線奏者のK女史の妹さん、です。
が、カメラマンは、K女史なので写っていません。彼女はそれくらい、奥ゆかしいサキソフォン奏者なので、私は、彼女との合奏のための作品の作曲を開始しました。
Posted by 岡田克彦 at 19:15│Comments(0)
│ピアノ演奏