2013年12月12日

地(ぢ)のエビ・・・・・瀬戸内海の影響

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かしわ天ざる



地(ぢ)のエビのかき揚げ



はまかいどうのぶっかけ






瀬戸内海の存在は、香川県高松市で生まれ育った私の感性にとっては、致命的な影響を及ぼしています。



人間は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、という五感の総体で対象物と接しますから、好むと好まざるとに関わらず、生まれ育った土地の環境は、感覚という知識以前の原初経験に影響し、人間性も確立してしまいます。



最近、私が生まれた頃から、離乳食としていただいていた、讃岐うどんの味覚面だけがクローズアップされていますが、香川県民にとってのうどんの存在は、他県の方とは違う、人間性の深いところで決定的になっています。



このように感じるのも、私が、高松高校時代にシアトル・USAに留学し、早稲田大学政経学部に入学した、18歳から、母の介護のためにUターンした37歳までの間、ずっと東京に住んでいたからなのです。



感覚的な原初経験は、知識欲が芽生える以前にその人間に影響しますので、香川県民に対して、他県の人が、うどんが安く美味しい場所だから、うどんを食べている、とだけ捉えることは、間違っていますね。



東京など他府県に美味しい讃岐うどん店が出来ることは、釜揚げうどんや釜玉うどんなど、1200年前からの、香川県のソウルフードは美味しいですから、当然のことです。



しかし、瀬戸内海沿岸の高松で生まれ育った私の場合、うどんの正しい楽しみ方は、味覚だけじゃないのです。



うどん店や製麺所で美味しいうどんをいただいた後、店外に出たとき、瀬戸内海の穏やかな波の音と、海の香りがしないと、アウトなのです。



一昨日、私は、免許の書き換えで、郷東町の運転免許センターに行きました。



無事故無違反なので、すぐに終わりましたが、久しぶりに、運転免許センター近所の、香西町の「はりや」で、『かしわ天ざるうどん』をいただきましたが、お腹一杯になって外に出ると、瀬戸内海の海の音が聞こえたので、満足でした。



もちもち感たっぷりのうどんの麺は素晴らしいのですが、もし、この店が、新宿や池袋の地下街にあって、店外に出ても、瀬戸内海の海の音が聞こえないと、私は満足しないだろうな、と確信しました。



もちろん、地元客でいつも行列の出来る、この「はりや」のカウンターでうどんをいただく時に、周囲の皆様がしゃべっている、讃岐弁が聞こえてくることも、「はりや」の大将の気配りの行き届いたサービス同様、必須なのですよ。



やっぱり、「はりや」は最高ですね。ただし、すぐ近所の「つるや」の『小エビのかき揚げうどん』や、高松中央卸売市場内の、「UDONFACTORY エビス」の、『ハモの天麩羅うどん』、「はまかいどう」の『ぶっかけうどん』も素晴らしいので、「はりや」の客が多く長く待つようなら、そちらに行くことも簡単なことなのですが、一昨日の私の気分は、「はりや」だったので、そのようにしただけなのです。



この三店に共通しているのは、食後に、店外に出ると、瀬戸内海の波の音が聞こえる、ということだけなのですが、実は、一番重要なことなのかもしれないな、と再確認しました。



掲載写真は、順に、「はりや」の『かしわざるうどん』、「つるや」の、『小エビのかき揚げ』、「はまかいどう」の、具材たっぷりの『ぶっかけうどん』、です。



これらの店は、香川県魚連がやっている、高松中央卸売市場近所の店ですから、目の前の瀬戸内海で捕れたエビは、『地(ぢ)のエビ』と呼びます。何やら、エビの食品偽装がいろいろ騒がれているようですが、高松の私の自宅近所の瀬戸内海そばでは、「芝エビ」、「バナメイエビ」などの品種は知りませんが、目の前の瀬戸内海で捕れたエビは、『地(ぢ)のエビ』と呼称してますので、それで十分なのです。



「この、うどんに載せとる天麩羅にしとる小エビ、地(ぢ)のエビやのう。ついさっきまで、生きとったんかいのう。ほんだらそれいたー。」と、讃岐弁で確認しながら注文すればよいだけなのですからね(笑)。






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