2011年03月25日

『君と好きな人が百年続きますように』

『君と好きな人が百年続きますように』


一青窈(ヒトトヨウ)の「ハナミズキ」は、ぼくが絶対に歌わない曲、聴いて一人ただ、泣いて酒に溺れていたい曲です。



「君と好きな人が百年続きますように」・・・・・ここが実に実に、ぼくの心に迫ってきて、もうダメなんです(涙)。



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「ぼくは、もう百年持たないよな。」という気持ちになってしまって、でも、そんなに長く生きても仕方ないよな、なんて気持ちも交錯してしまうのです。



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でも、一青窈(ヒトトヨウ)の「ハナミズキ」は、2001年9月11日に起きた米国同時多発テロをうけ、平和を願い歌った傑作で、基本には人間同士が愛し合うという原点があるので、本来の意味はご案内しないといけません。



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ハナミズキ(作詞;一青窈)


空を押し上げて 手を伸ばす君 五月のこと どうか来てほしい 水際まで来てほしい つぼみをあげよう 庭のハナミズキ

薄紅色の可愛い君のね 果てない夢がちゃんと 終わりますように 君と好きな人が 百年続きますように

夏は暑過ぎて 僕から気持ちは重すぎて 一緒にわたるには きっと船が沈んじゃう どうぞゆきなさい お先にゆきなさい

僕の我慢がいつか実を結び 果てない波がちゃんと 止まりますように 君と好きな人が 百年続きますように  

ひらり蝶々を 追いかけて白い帆を揚げて 母の日になれば ミズキの葉、贈って下さい 待たなくてもいいよ 知らなくてもいいよ

薄紅色の可愛い君のね 果てない夢がちゃんと 終わりますように 君と好きな人が 百年続きますように

僕の我慢がいつか実を結び 果てない波がちゃんと 止まりますように 君と好きな人が 百年続きますように

君と好きな人が 百年続きますように



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※ 一部の重要な比喩は、下記の通りです。

空を押し上げて手を伸ばす君=生きる希望を必死に探す恋人

五月のこと=五月は、ハナミズキの開花時期

水際まで来てほしい=「水際」は、花の世界で生命の源を表す言葉なので、「水際まで来てほしい」は、どうか生きて戻ってほしかったという意味です。

つぼみ=これから花咲くもの。将来、希望のこと

ハナミズキ=日米友好の花、平和の象徴

夏は暑過ぎて=夏(2001年9月11日のテロ事件)は暑く辛すぎた

一緒にわたるにはきっと船が沈んじゃう=救助は来ないから、二人とも助かって生き延びることはできない

どうぞゆきなさいお先にゆきなさい=最初に救助されなさい、先に行けば自分も後から行くから

僕の我慢=ぼくが生きることを諦めたこと

果てない波=争いごとと、君の辛い気持ち

蝶々=自由

白い帆=前述の「船が沈んじゃう」で出てきた船を使った比喩で、白は、平和を表します。

ひらり蝶々を追いかけて白い帆を揚げて=自由を求めて、生きようと頑張ってみたけどだめだった。けど、平和への思いは捨ててないよ。

母の日=五月

ミズキの葉、贈って下さい=君の家の庭のハナミズキを送って、平和を祈っていてください



※ 歌詞全体の意味は下記のとおりです。

2001年9月11日、米テロ事件に遭った私と君。人生これからという時期に、亡くなってしまった君。君は必死に生きようとしていたね。けど、自分よりも私を助けた。できれば、生きて戻って欲しい。でもそれはかなわなかった。君と同じような人を出さないためにも、そして君のためにもこれからの平和を祈りたい。

日米友好、平和の象徴のハナミズキ。私の庭のハナミズキのツボミを、君の墓前に送ろう。このハナミズキのツボミが咲いて薄紅色の花を見せる頃には、平和な世になっていることを祈って。君とぼくが百年、一緒にいられる、そんなささやかな幸せを過ごせるような世界になることを祈って。

あのテロ事件は辛かったね。ぼくから助かろうってのはぼくには無理な話だった。だから、君は気にしなくていいんだ。二人同時に助かる方法はなかった。だから、「君が先に行きなさい、そうすればぼくは後から行くから」と言ったんだ。ぼくは生き残れないとわかっていた。ぼくの生きることをやめた我慢が実を結び、君が幸せになれますように。戦争が終り、平和な世の中になりますように。そして、君とぼくが百年、一緒にいられるような世になりますように。自由を求めて、生きようと頑張ってみたけどだめだった。けれど、平和への思いは捨ててないよ。

君が幸せになったら、君の家の庭のハナミズキの葉をぼくの墓前に送ってください。世界が平和になったという証に。君はもう、ぼくを待って辛い思いしなくていいんだよ。君はそんな苦しみなんか知らなくていいんだよ。



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この曲の本来の意味を知って聞く時、



「君と好きな人が百年続きますように」の一言は、やはり泣けて泣けて仕方ないですね。



どうして、永遠じゃないのか、百年なのか?



それは、人間なんて、たかだか百年前後生きてる程度の動物だからなんですね。



一青窈(ヒトトヨウ)の「ハナミズキ」は傑作です。




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