2013年05月22日

二人ならやれるや

二人ならやれるや



ここのところ、いろいろ、アレンジなどで忙しかったので、ブログを書く暇もなかったので、しばらくホームページのブログは放置していました。



というのも、Y君という、27歳のポーカリストの若者と出会い、彼とのデュオのためにいろいろやっていたためです。



私はこれまで、母の介護のために四国高松にUターンした37最当時の1994年まで、東京、大阪で、たくさんの、弦管楽器をやっている室内楽演奏仲間と出会って、やってきましたので、音楽芸術での合奏仲間との出会いに年齢などは全く関係ないことを熟知していましたが、それにしても、Y君は私にとって一番年齢が離れた合奏仲間でしたので、とても鮮烈な経験でしたので、それに集中してしまっていたのです。



善通寺市在住の彼と出会ったのは、高松市林町のライブ喫茶「KUSAKA」でのフリーライブでした。



もともとこの場所を紹介してくれたのが、私の高松ファンクラブ会長のK女史で、彼女は私のピアノソロの自作自演が気に入っていたので、1年半前の初参加当初は、私の自作、ショパン、ドビュッシー、ベートーヴェン、シューマン等のピアノソロをやっていました。クラシックは少数派でしたので、その中では、テノールのてっちゃん、フルートのS女史、三線のとしさん、などとは、いろいろとコラボなどもやっていました。が、彼らは、全員、音楽大学卒業か、長い演奏経験のある人ばかりでしたので、私は、アレンジして参画し、それ以上のことも全くやる必要はなかったのです。



しかし、Y君は全く違っていました。私が参加していた数ヶ月前、Y君はボーカルオンリーで、カラオケで「デスペラード」を歌ったのでした。私は、「デスペラード」の原曲を歌っていた、イーグルスよりもこれをカバーしていたカーペンターズの物が大好きだったので、これなら、ぼくがピアノパートをアレンジして彼と一緒にステージを作れると、直感し、彼に声をかけて、翌月のコンサートでやったのが、始まりでした。



私は、長年の合奏経験で、その人の、演奏を聴いていると、熱意や本気度は、瞬時に察知できるのですが、彼は、本当に歌が大好きなんだということが感じられたのです。が、楽器を演奏しながらの弾き語りのグループが多かったため、そんなところで、カラオケでやることに対して、聴衆はきわめて冷たい反応だったので、これは、ぼくが何とかしてあげないと、彼の熱意が無駄になる、と直感したのです。



二人で一緒に音楽を作る、ということが、ジャンル関係なく、全てのデュオという合わせ物の鉄則ですから、合わせる練習をする時には、合わせるだけでなく、共感体制を作ることが肝要なのですが、ラッキーなことに、SNS「ぶらっと」で出会って懇意にしていた、早稲田大学の大先輩の山梨県の長澤氏が、私と会って讃岐うどんを食べに高松に遊びに来るという連絡が突然来たのでした。しかも、長澤氏からは、「あなたが高松で懇意にしている、若い年下の音楽仲間を紹介してほしい。一緒に飯を食って談笑したい。」とのご要望があったのです。音大卒の若い友人は何人かいましたが、私は、この時、Y君を一緒に紹介しようと思いました。



なぜなら、彼が、適任だと思ったからなのです。長澤氏はわざわざ香川県にいらっしゃるのでしたから、それなりの社交性と礼儀正しい日本語、香川県の正しい歴史を話せる若者でないと楽しくならないと思ったから、彼をおいて適任者はいないと直感したからなのです。ご案内する食事は、昼は讃岐うどんの老舗「上原屋本店」、夜は、瀬戸内の小魚の素晴らしい懐石料理の「篠乃路(しののじ)」に決めて、長澤氏をご案内しました。



そして、何回かあわせているうちに、Y君は私の直感通り、本当に歌が大好きで本物のボーカリストとして活動したいことがわかりました。私は、音程とリズムについて、かなり厳しいことを言いましたが、彼は、ついて来てくれました。しかも、キーボードを始めたいということで購入し教えてほしいということ、私の自宅に近い、香川県坂出市に引越をして、週に2,3回は、私の自宅に来て合わせるようになりました。こうして、ごく自然にステディーな合奏の相方になりました。



彼が私の自宅に来る度に、私は、クラシックのいろんな作品を弾いて聴かせましたが、彼が好きなクラシック作品は、J.S.バッハ、ドビュッシー、サティー、ショパン、であることが明確になりましたので、私は、彼のボーカルアレンジに、これらの作品のモティーフを入れるという楽しいアレンジが出来ました。



最初は、27歳の彼と、56歳の私の、29歳の年齢差から、どうしよう、なんて悩んだりしましたが、偶然にも、彼も私も、母子家庭だったことから、急速に仲良くなったものでした。が、決定的だったのは、「KUSAKA」での本番の帰りに私の自宅まで自家用車で送ってくれた際に、彼が、私に、こう言ったことでした。



「岡田さんは、俺にとっては、おやじ、みたいに感じているんです。そう感じていてもいいですか。」



ずっと独身の私は絶句しました。でも、最高に嬉しかったのです。



5月25日には、もう何回かやっている二人のデュオとしては完全なスタイルのものをやることにしています。



曲目は、ショパンの、別名・バラードの5番、と呼ばれている、ノクターンOP.48-1 を私がやった後、明るい響きのセブン系の響きに変えて、スマップのヒット曲で、EXILEのAtsusuiがカバーとしている「ライオンハート」(この伴奏のアレンジには、Y君の好きな、サティーのジムノペディー1番を入れています。)、私のパロディー組曲から「華麗なる小犬のワルツ」、Y君のリクエストでアレンジした「古畑任三郎」のテーマソング、そして、最後に、スマップの傑作「シェイク」とやります。「シェイク」は私も歌いたいので、カラオケをマイナスワンのようにして、前半はピアノ協奏曲のように伴奏して途中から私も一緒に歌うことにしています。



「シェイク」がエンディングの理由は明確です。それは、この歌詞の最後が、『二人ならやれるや』、だからなのです。



やっぱり、音楽は素晴らしいですね。世俗的なしがらみ、等は全て突破して、heart to heart で、つながることが出来るのですからね。






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