2013年09月23日
半沢直樹・最終回、が終わりましたで。
「倍返し」で有名になった、半沢直樹・最終回、が、昨日、終わりました。
住友信託銀行で15年間働いた私としては、半沢直樹の出向は、当然の帰結だったように思います。
というのも、大和田常務のような支店長はいっぱいいましたし、都市銀行は、信託銀行以上に、預かったお金を融資した利鞘だけで稼ぐのですから、半沢直樹のお父様の会社を倒産に追い込んでも、儲かっているのですから、大和田常務のやり方が、本来の日本のバンカーのやり方でしたからね。
頭取が、大和田常務に出向を命じられなかったのは、それがその時代の常識的なやり方だったからなのですね。
ただ、私は、このような巨額な融資が、常務の声係の支店長決済で実行されても、審査部長決済がないと出来ないと思いますが、そのあたりは、ストーリーがややこしくなるので省いていたようですが、とてもリアリティーのあるドラマでしたね。
まあ、ドラマの舞台は、東京でしたからよかったのです。香川県では有り得ないと思いましたけどね。
「やられたらやり返す、倍返しだ。」に相当する讃岐弁はないのですが、もし、そんなことを言っている人がいたら、
「なにを、えらっそげに言よんな。」とか、「そんなこと言うたら、ふうがわるいで。」あたりの讃岐弁で止められます。が、それでも言うのをやめなかったら、
「そんながいげに言わんでも、かまんでないんな。」と、かまわないのか、かまわなくないのか、全然わからない讃岐弁でおしまいになりますね。
まあ、そんなに親切に言ってくれる人がいなければ、香川県では、
「ほーなー。」という、必殺の聞き流す言葉で交わされておしまいでしょうね。
まあ、大和田常務を演じた香川照之氏の名演はすごかったですけど、あんなに怒って、掲載写真のように、電話を投げたりしていたら、たぶん香川県では、
「電話機投げたらいかんでえ。物を大事にせん人には、お大師さんのバチがあたりまっせ。」と叱られたり、「まあまあ、そんなに怒ったら血圧が上がりまっせ。穏やかにしまぁせ。おうどんでも食べに行こうで。」あたりの癒し表現で、収まるのです。
まあ、大体からして、半沢直樹などが、バブルの採用組、というふうに登場していますが、バブル経済の異常な好況が不動産価格まで及んだのは、四国では、香川県、徳島県、愛媛県、の3県まででして、バブルが四国山脈を越える前に、バブルは崩壊しましたので、高知県は、バブルの影響は一切受けなかったのです。
ですから、高知県の、地銀の四国銀行、第二地銀の高知銀行、信用金庫の高知信用金庫、あたりは、不良債権がなかったのですが、これは、四国山脈のお陰なのです(笑)。
Posted by 岡田克彦 at 01:14│Comments(0)
│讃岐弁