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Posted by あしたさぬき.JP at

2011年03月26日

無限大の音楽宇宙





2010年1月17日、高松ミューズホール・JA香川県食育朗読ミュージカル「自然とふれあう仲間」の中心は、JA香川県の子供たちの朗読と私のインプロヴィジョンピアノとのコラボでした。


それだけに、作曲家・兼・ピアニストとしての私は、最高に楽しかったのです。


このページの一番下で、200以上の朗読文の中から選んだものの中から、料理教室体験に関する朗読と私のインプロヴィジョンピアノのコラボを、BGMを止めてクリックすれば、ご覧いただけるようにしました。



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ところで、この世の音楽オーディエンスのほとんどの皆様は、即興演奏のことを「アドリブ」と呼称し、ジャズの占有物だと思っておられるようですが、大変な間違いです。


即興演奏の原点は、クラシック音楽の「インプロヴィジョン」にあり、作曲家と演奏者が同一だった頃は、当然に、行われていました。


モーツァルト、ショパン、ドビュッシー、ラフマニノフ、など、ピアノの弾ける作曲家は出来てあたり前だったのです。


室内楽の作曲の出来ないクラシックピアニストが増えて、音楽大学に、ピアノ科、というものが出来て、全てが専門化しすぎた今日では、インプロヴィジョンの出来ないクラシックピアニストが増えているだけなのです。


が、1986年に日本音楽コンクール・ピアノ部門で優勝した、私の親友の有森直樹君など、トップクラスのクラシックピアニストは、インプロヴィジョンが得意で、私は、彼のインプロヴィジョンには何回も接して来ました。


いい音楽には、いい環境が、必須なのですね。


私は、彼のような、トップクラシックピアニストと、東京で日常的にお付き合いしていたので、弦楽四重奏曲や木管五重奏曲をも作曲したくなったのです。


だって、素晴らしいインプロヴィジョンピアノ演奏は彼らにも任せておけばよい、と思ったからなのです。


それくらい、彼のインプロヴィジョンピアノ演奏は素晴らしかったので、私の耳は、お腹一杯になったのです。


下界の凡人の皆様は、「勝った」、「負けた」と感じて、コンプレックスを持ったり、それをバネに頑張るみたいですけど、笑止千万なことです。


コンプレックスの裏返しの作品や演奏は、誠実さが皆無なので、私は聴けばすぐにわかります。


つまり、コンプレックスの裏返しで成果を上げようとするのは、左脳で出来ることなのですからね(笑)。アーティストは右脳で勝負するのです。


こういう、有森直樹君と私の厚い信頼関係が、ミュージシャン同士の、真の友情なのです。


有森直樹君なら、私とは全然違うように、インプロヴィジョンをやったと思います。が、まあ、彼は、今、国立音大で後進の指導に邁進していますから、やらないでしょうね。


なぜって、彼が大変なヒューマニストであること、だから、今は、自分の弟子の成長に全力で取り組んでいることは、私が一番、よくわかっているからです。


ところで、彼、有森直樹君、は、山形県出身なのです。


私は、山形県に行ったことはないのですけど、絶対に、いいところだと確信しています。


人間を育てるものは、環境だから、ピアニストの有森直樹君を育んだ山形県の、気候、風土は、絶対に素晴らしいに決まっているのです。


ちなみに、東京で出会って師事した、私の作曲の恩師、故.座光寺公明氏は、東京生まれなのですが、幼少期から育ったのは、北海道でした。


だから、北海道の、気候、風土も、絶対に素晴らしいに決まっているのです。


・・・・・等々、東京は、出会いの場に過ぎないのですね。



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さて、インプロヴィジョンとアドリブの相違点は、明確なようで、対位法的処理、つまり、フガート的な要素も即興に加えることが出来るものが、インプロヴィジョンで、コード進行とメロディーと装飾音だけのホモフォニックな要素しか即興に加えることが出来ないものが、アドリブ、ですね。


対位法はクラシック音楽の作曲法の基礎の一部ですから、クラシックの室内楽などの作曲をやっていたら、必須なのですけど、ポップスにおいてはそういう発想がなくなってしまっていますので、仕方のないことなのですが、作曲やアレンジをするケースにおいては、対位法的な処理が出来るかどうかは、キャパシティーに影響しますので、心ある作曲家やアレンジャーの皆様は、対位法を勉強したり、いつも、フーガのモティーフがひらめくような発想法で取り組んだ方がいいですね。


私の経験では、25歳までに、完璧に対位法的処理の整った弦楽四重奏曲を作曲出来た方が、いいようですね。まあでも、駄作をいっぱい書いても、気分が悪いですから、対位法的な処理の嫌いな人はやらなくてもいいですけどね。


ちなみに、ピアニストが即興アレンジにおいて対位法的な処理をすると言っても、腕は二本しかありませんから、2声までなので、さほど複雑なフーガにはならないですね。つまり、右手でショパンを弾きながら、左手で美空ひばりを弾くようなアレンジなんかは非常に簡単に出来ますけど、2本のメロディーラインだけの2声に過ぎません。フーガの基本は3声以上ですから、もう一つ必要なので、内声に、シューベルトを入れて出来れば、OKなのですが、こうなると、即興でやってしまうことには限界が出来ますから、準備が必要なのです。



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有能な読者諸兄はもうお気づきでしょうけど、この場合、ショパン、美空ひばり、シューベルト、の、3つの作品を盗作した(つまりパクッた)わけではないのです。この3つの作品を同時に響かせて、フーガとして効果を上げるには、3つの作品の音列解析が完璧に出来ていないと不可能ですから、盗む、パクる、なんて程度の心構えでは絶対に出来ないのですよ。このようなアレンジは、盗作ではなく、模倣なのです。


まあ、ネット上ではいろんなことを言う人がいて、どの作品が誰の作品の盗作だ、などという議論をしている方が多いのですけど、コード進行とメロディーラインだけという、和声的発想だけの、レヴェルの低い音楽同士ならば、もう、中華人民共和国の水準の盗作(笑)ですから、作曲家の私は全く無関心なのです。


一方で、よく、もういろんな音楽がいっぱいあるので、自分が新しい曲を作曲できない、誰かの曲に似ているんじゃないかと思うとひやひやする、等という馬鹿なことを言っている素人さんがいらっしゃいますけど、そんな風にペシミスティックになる必要は全くないのですよ。


対位法的にやれば、「もういろんな音楽がいっぱいあるので、自分が新しい曲を作曲できない、誰かの曲に似ているんじゃないかと思うとひやひやする」、なんてことは、あり得ないのですよ。


例えば、第一声、浜崎あゆみ、第二声、浜田省吾、第三声、槇原敬之、第四声、スピッツ、第五声、尾崎豊、のそれぞれの代表作で、五声のフーガを書くような手法を使えば、模倣は無限に出来るのですからね。ただし、このフーガは絶対に趣味の悪いものになるでしょうね(笑)。


ちなみに、これまで作曲されたフーガで、一番声部の多いものは、メシアンの作った、12声のものがあるのですけど、これは、音楽であるかどうかのギリギリの響きになっていますので、聴かない方がいいですし、私は、12声のフーガような発想は絶対にしないことにしています。気が狂っちゃいますからね(笑)。


本当に、音楽の世界は深遠なのです。



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去年、生誕200年のショパンは、尊敬するJ.S.バッハについて、次のように書いていますので、それをご紹介しましょう。


「バッハは私に天文学者のことを思わせる。ある人はバッハの中に複雑な音型以外の何ものも見ることができないが、バッハを感じ、これを理解することの出来る人々に、バッハは、彼の巨大な望遠鏡に連れてゆき、彼の傑作である星を嘆賞させる。」・・・・・フレデリック・フランソワ・ショパン


つまり、ショパンが言っていることは、音楽という芸術が、極めて数学的な処理に基づいて作られた、無限大の可能性があることで、対位法の世界を完成させたJ.S.バッハを天文学者に例えているのです。


音楽宇宙は無限大なのです。音楽宇宙が有限に見える人は、作曲法の勉強が不足しているだけなのです。



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まあ、このサイトには、ハンドルネーム・マーマレード・という、自称ジャーナリストがいて、本名も名乗れないことからして、既に、阿呆な男がいるようですが、私は、京都大学を受けたのですが滑っちゃったので、滑り止めで受かっていた早稲田大学政経学部経済学科に仕方なく進学したのですけど、おかげさまで、東京には、たくさん、ジャーナリストの友人がいますので、いろいろと自作自演活動では助かっていますので、香川県内のジャーナリスト、特に、放送局は、ただのキー局で大したこともしていないこともよーーーくわかっていますが、ハンドルネームをいいことに私を誹謗中傷している生意気な男なので、一言、付け加えておきましょう。私は、ピアノマンではありませんよ。作曲家です。ピアノは3歳のときからやっていたので、ついでにやっているだけです。私に向かって、誹謗中傷する前に、掲載写真の楽譜が誰の作曲作品の何小説目か、また、この中で使われている対位法の形式に与える効果と和声的な強度、和声的ダイナミスムについて、どんな感想をお持ちになっているのか、明確にご自分の言葉でご説明してから、私の人格、人権、個人の尊厳を踏みにじりましょうね(笑)。面白半分に好き勝手な作り話を書いていたら、許しませんよ。私の名前はハンドルネームではなく本名で、私のホームページ「K.OKADAワールド」(URL;http://ww6.enjoy.ne.jp/~hikohiko32/)にも、住所地、〒760-0004 香川県高松市西宝町2-9-10.B-1-102 を、明記していますので、いつでも、直接私に文句を言いに来なさい。匿名で、陰でコソコソ陰口を叩くことは、絶対に許しませんよ。陰口ではなく、表口(笑)をたたけるものならやって御覧なさい。私は、いつでも、受けてたちますよ。



以上、へらこい(笑)、高松市内に存在していない方がよいと思われる卑怯者に、厳重に申し入れておきます。