2014年04月14日
「徳島県」の名物『金長まんじゅう』




「金長まんじゅう」(きんちょうまんじゅう)〔昭和12年創業の、徳島県の老舗和菓子店「㈱ハレルヤ」の代表作〕と出会ったのは、東京から高松へのUターン直後、「日本マンパワー」四国総代理店の、従業員教育のための通信教育と研修の売り込みで、徳島県にはじめて行ったときのことでした。
私のマーケットリサーチでは、徳島県内ナンバーワン企業は、大塚製薬でも、阿波銀行でも、ジャストシステムでもなく、従業員一人あたり年商が1億円を超えていた、大手パチンコチェーン店の「シンクス」(ミリオン商事)でした。
従業員一人あたり年商が多い、ということは、社員のモチベーションが高いのですから、自己啓発意欲が高い社風が保障されますので、民間企業については、このリサーチで攻撃する手順でやりましたから成功したのです。
飛び込み営業なんて20歳代に住友信託銀行で鍛えられた私にとっては簡単でした。しかも、東京では、敵が三菱だったのですから、大変苦労したものでしたが、それに比べると、四国の法人の皆様は優しかったですね。
住友のスタイルのいきなりの飛び込み営業は、飛び込んだ時、担当者から、「忙しいのに何ををしに来たのだ、出て行け、帰れ。」と怒鳴り返されれば、100%成功なのです。
丁重にお詫びして、失礼して帰る時に、怒鳴った人の役職と名前を、受付で、聞いて帰り、その日のうちに、「起承転結」の、完璧なお詫び状と、「次回は電話でアポイントを入れてお邪魔しますので、どうか、ご容赦ください。」という内容の手紙を担当者に封書で送るのです。
もちろん、テクとして、起承転結の、結の最初に、相手が興味を持つようなプライベートなことを入れるなど、細かなものはあるのですが、基本は、自分の言いたいことを、素直に書くことなのです。
このお詫び状は、メールではダメなのです。というのも、状況によって、怒鳴りすぎたな、と後悔される担当者の場合、社内で根回しして、次のアポイントでお邪魔した際、役員が同席することもあるからなのです。
こういう場合、担当者が、丁重なお詫び状をいただきましたので、と役員に根回しするとき、メールではアウトなのです。正しい、起承転結の日本語の文脈で書かれた文章でないと、役員のハートを打つことも出来ませんからね。
このあたりの営業手法は、相手の立場に立って考えれば、すぐに出来ることなので、私が住友信託銀行に入社した昭和54年当時、マニュアルなんてありませんでしたよ。
というよりも、新卒採用面接で、担当官が見ているのは、学生のコミュニケーション能力と日本語能力でしたから、同期入社の仲間は全員、飛び込み営業が大好きでしたね。
で、シンクスにはじめて飛び込んだ時、ラッキーにも担当者に時間があったので、ご案内できました。事業多角化を考えているところだったので、次回は、社長に会ってください、との話になって、3日後アポイントを決めて再訪したときには、社長室で、いろいろお話して、追伸教育、階層別研修などの契約が決定しました。
この時、お茶と一緒に、お茶請けでいただいたのが、「金長まんじゅう」だっのです。
白餡を包んだお饅頭でしたが、この最大の特徴は、つつんだカステラ生地に、ココアパウダーが入っていて、ココアの風味がすることでした。
食いしん坊の私は、絶賛して、こんな美味しい和菓子は生まれてはじめていただきました、といったことから、シンクスさんとはとても仲良くなれました。
飛び込み営業はタイミングが一番大切なので、げんを担いだ私は、その日のうちに、ジャストシステム、阿波銀行、徳島銀行、大塚化学、を、飛び込みで、即契約して、徳島駅で高松で寝たきりだった介護していたあふくろぺのおみやげに「金長まんじゅう」を買って高松に帰りました。
シンクスが徳島ナンバーワン企業なのですから、メインバンクは他銀の阿波銀行に決まっていますから、地銀にご報告するだけでおさえられるのです。
融資先の企業の方がマナーがよくなったら、地銀は面子丸つぶれですから、シンクス以上の研修を入れることは間違いないことなのです。
地銀、第二地銀、を押さえれば、地方都市の地場の民間企業はやりやすくなるのです。そして、これと平行して、県庁、市役所、JA、漁協、商工会議所にアクションを起こせばよいのです。
・・・・・そんなことを思い出しながら、「金長まんじゅう」をいっぱいいただきましたが、御礼のメールをしただけではいけない、と思って、行きつけのうどん店のひとつ、「もり家」から生うどんを送った由(だって、高松の「名物かまど」も、「瓦せんべい」も、琴平の「灸まん」も、「金長まんじゅう」には及びませんし、「唐芋きんとん」は、2日しか日持ちがしないので、お菓子はやめて、うどんにしたのです。)、御礼の電話をして、どうしてこんなに大量に送ってくれたのかを聞きました。
北海道出身で徳島に移住していたT君は、100%、私のタイプのゲイの少し年下の男でしたが、ジェントルマンで、18年ほど前、私がステディーにつきあっていた年下の男の子が、T君と浮気しようとした時、私の作曲作品が気に入っていたT君は、当時の私の相方に、「君には、ヒコさんがいるだろ。浮気はいけないよ」と、叱ってくれたことから、私とは非常に親しい友人になりました。
が、彼は、年下がタイプだったので、私が言い寄ることはありませんでした。当時、彼は年下に振られてばかりいたので、私は、酒を飲みながら、下心など全くなく、なぐさめていましたが、数年前から、やっと、ステディーな年下の恋人が決まり、生涯そい遂げることになったので、お祝いしたりしていました。
私の母が他界する少し前の2003年に、私がステディーな年下と別れたこと、もう、一生一人で生きてゆくことなどもT君には連絡していますので、本当の親友の一人になっています。
「T君、たくさんの『金長まんじゅう』どうも有難う。でもいったいどうしたの。」
「やっと春が来たから、嬉しくなっちゃって、ヒコさんが大好きな『金長まんじゅう』を送っただけだよ。」
「でもさあ、これ、ものすごい量じゃない。全部君からの贈り物だから、ぼく、全部、食べるよ。大好きな、金長まんじゅう、だから。でも、どうしてこんなにたくさんなの。」
「ヒコさん、最近やせたみたいだから、太って欲しいんだ。」
「あっ、そうか、君、デブ専だったね。だけど、もう恋人いるんだからいいじゃない。」
「いやいや、また、高松のゲイバーに一緒に飲みに行くとき、眺めがいい方が、いいからね。」
「あーーーっ、そうなんだ。わかった。わかりましたよ。君の眺めをよくするために、ぼく、太りますよ(爆)。」
掲載写真は、徳島県名産の、「ハレルヤ」の『金長(きんちょう)まんじゅう』、です。

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