2013年06月11日
久しぶりのミックスアレンジのメドレー


高松市林町の、ライブ喫茶「KUSAKA」で出会い、コラボをステディーに組むことにした、27歳のボーカリストのY君と、6月15日(土)19:30からのライブにて、久しぶりに、ミックスメドレーアレンジを使ったステージをすることになりました。
私の一番得意な、クラシックのフランス近代音楽の諸作品のモティーフを出来る限り入れて、準備しました。
先日彼が私の自宅に来たとき、3パターンほど準備していたのですが、その中で彼が一番気に入るものをやります。
「好きこそ物の上手なれ」という格言は、絶対的なもので、共演の彼が好きなものをベースにすればよいのですから、彼が、私の前で、私の演奏するいろんなレパートリーのピアノ曲で気に入ったものをミックスすることが第一なのですからね。
彼は、私の共演者であると共に、私のピアノ演奏を気に入ってくれる最高の感受性豊かな聴衆の一人でもあるので、この人間関係と信頼関係を作ることが、コラボや合奏の起点になることを、東京にいた頃の、日本アマチュア演奏家教会理事としての自作室内楽の共演で数え切れないくらい経験してきましたので、この私のやり方は絶対に成功するのです。
ところで、年の離れた彼は、私のことを、親父だと思ってくれているので、私は保護者としての使命もあるのです。
最終のメドレーミックスアレンジは、下記のようになりました。
フォーレ作曲;「ドリー組曲」より、『ベルスーズ』 ~ ラヴェル作曲;「亡き王女のためのパヴァーヌ」第2主題 ~ フォーレ作曲;「ドリー組曲」より、『ベルスーズ』 ~ サティー作曲「ジムノペディー 第1番」 ~ 大きな古時計 ~ ドビュッシー作曲;「プレリュード第1集」より、『亜麻色の髪の乙女』~ らいおんハート ~ ドビュッシー作曲;「子供の領分」より、『ゴリウォーグのケークウォーク』
この中で、Y君から熱烈なリクエストがあったのが、ドビュッシー作曲;「プレリュード第1集」より、『亜麻色の髪の乙女』と、フォーレ作曲;「ドリー組曲」より、『ベルスーズ』、だったので、フォーレの方は、フォーレの弟子のラヴェル作曲;「亡き王女のためのパヴァーヌ」第2主題、をはさんで、2回入れ、一番大切な彼のボーカルの前座に、ドビュッシー作曲;「プレリュード第1集」より、『亜麻色の髪の乙女』、を入れました。

特に、『亜麻色の髪の乙女』から、「らいおんハート」の前奏は、簡単な同音操作で入れましたし、ト長調のサティー作曲「ジムノペディー 第1番」から、彼が、もともと、ロ長調だったものをハ長調で歌いたいと言い出したので、簡単な下属調転調で入れるようになりました。
これは、神様の思し召しだと私は感じたので、開始の、本来、ホ長調の、フォーレ作曲;「ドリー組曲」より、『ベルスーズ』を、近隣調のニ長調に転調して演奏することにしました。
最後の、ドビュッシー作曲;「子供の領分」より、『ゴリウォーグのケークウォーク』は、激しいジャズ風の曲なのですが、メドレーが盛り上がって終わることに対して、私は、常々反対でしたので、ふざけて騒いで終わるようにしました。すなわち、「らいおんハート」の余韻が終わった段階で、とんでもない遠隔調の解決和音を響かせて、いきなりスウィングするようにして、スタートして、変ホの音で終わらせました。
変ホの音で終わらせるのには、作戦があるのです。拍手の間も、この音さえ響いていれば、ブラームスの晩年のインテルメッツォや、ショパンのノクターンOP.9-2 を、そのまま、アンコールで演奏できるからなのです。

作曲技法の一つの和声学は、このようなところで、役に立つのですね。
よいことです。

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