2014年10月04日
「なかのりさん」のこと


御嶽山の噴火によってたくさんの死亡者が出るという大災害がありましたが、その死亡原因のほとんど全てが、火口から飛んできた噴石に当たったことである、ということ、しかも、火山灰で真っ暗になった中で噴石が飛んできたことを考えると、本当に痛ましいことだと痛感しています。
ところで、御嶽山(おんたけさん)、と聞いて、私の頭の中で最初に響いたのは、民謡・木曾節の、下記の歌詞でした。
「きそのナア なかのりさん きそのおんたけさんは ナンジャラホイ なつでもさむい ヨイヨイヨイ」
幼少期から、何のこだわりもなく聞いていましたので、おんたけさん、は、『夏でも寒い』ような山奥なんだろうな、という認識しかありませんでした。しかも、木曾地方のある長野県は山奥で、いっぱいいろんな山があるので、『なかのりさん』も、『おんたけさん』とは別の山の名前だろう、くらいに感じていたのでした。
本当に恥ずかしいことなんだけど、その程度の認識だったのです。
しかし、調べてみると、『なかのりさん』は、木材を木曽川で運搬した際、真ん中のいかだに乗った人のことだ、ということがわかり、自分の無知さ加減を本当に痛感した次第です。
こうして、正しい意味を理解して、木曾節を聞くと、その土地で生きて暮らしている人の風物が如実に伝わることを感じ、民謡の持つ深さを再認識しました。
ソクラテスの言う、『無知の知』は、生涯忘れずに生きたいですね。
しかし、木曾節、は不思議な民謡ですね。陽旋法で始まるのですが、すぐに、陽旋法ではなくなっちゃうので、独特の節回しですね。

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