2013年10月29日
「阪急阪神ホテルズ」における『CS』について


「CS」は、顧客商売において一番大切な理念です。
CS=Customer's Satisfactory(顧客満足)
ということは、全世界的な常識ですが、「阪急阪神ホテルズ」においては、
CS=Company's Satisfactory(親会社の自己満足)
という意味であることが、出崎弘社長の引責辞任会見の冒頭で明らかになりました。
というのも、記者会見の冒頭で、出崎弘社長は、
「今回のメニュー誤表示についてたくさんのお客様にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。たくさんのお客様にご迷惑をおかけした責任をとって、辞任いたします。」
と言うのが常識なのですが、
「グループ会社筆頭の、『阪急阪神ホールディングス株式会社』にも辞任を受理いただきましたので、辞任いたします。」
とおっしゃっので、この社長は、親会社のご機嫌伺いだけしている、カス、だと、私は思いましたので、直ちにTVを切りました。
利益の源泉がお客様だということすら認識していない、サービス業の筆頭のホテル、があることに呆れ返りましたが、昔、私が東京にいて、住友信託銀行で働いていた当時に、大阪の新阪急ホテルには、正しい、CSマインドはありましたが、水と油だった、「阪急」と「阪神」が合併したことが、全てのCSマインドの崩壊の原因ですね。
実際、私が、淀屋橋の住友信託銀行本社で勤務していた1990年、当時、独身寮のあった、阪急宝塚線の「売布神社」に住んで、阪急電車で通勤していた当時、「自分は阪急沿線に住んでいるんだ、阪神のような下劣な沿線には住んでいない。」という自覚がありましたので、阪急グループのホテル部門勤務の皆様にも、その程度のプライドとサービス精神はあったと思うのです。
「みずほ」の暴力団への融資など、昨今の財界の不祥事の原因は全て、文化風土の違う会社同士の、無理な合併、に、その根本的な原因があるようですね。
が、このような、無理な合併の背景を作ったのは、スタンフォードに端を発する、拝金主義(マネタリズム)と、それに賛同して蔓延させた、経済学者崩れの、竹中元大臣と、はした金儲け大好きなコメンテータの皆様であることを、人類は記憶にしっかりととどめておかなくてはなりません。
財務状態だけを理由にした法人の合併ほど無意味なものはないのですが、このあたりは、会社文化を認識していない、税理士風情の非文化人には認識出来ないことですから、仕方ないことなのです。
近々、三菱とUFJ、三井と住友、という文化風土の対照的な法人の合併が、同様の悲劇を引き起こすことは目に見えていますね。
トビウオの卵を、レッドキャビア、と偽って提供することが、日本の「おもてなし」料理だ、と、思われないためにも、オリンピックが開催される予定の東京に、同様の、CSマインド崩壊が蔓延しないで欲しいものですね。
まあ、私の住む、四国では、それ以下の、実に低次元な問題、つまり、四国霊場八十八ヶ寺総本山の、善通寺で、弟子の僧侶の虐待が問題になっていますので、そのうち、お遍路さんの虐殺が起こるかもしれませんね。
困ったことです。
掲載写真は、「阪急阪神ホテルズ」の出崎弘社長です。一見して明らかですが、この人がホテルマンになったのは2年ほど前で、阪急電鉄出身なのです。ずっと阪急で電車を走らせていたら、きっと幸せだったのでしょうね。同じような皆様が、JR四国系列の、ホテルクレメントにもいらっしゃいますから、不幸な人生を歩んでいる人が増えましたね(笑)。

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Posted by 岡田克彦 at 16:20│Comments(1)
│がっかりしたニュース
この記事へのコメント
『「自分は阪急沿線に住んでいるんだ、阪神のような下劣な沿線には住んでいない。」という自覚』
これは痛いですね。
妄想癖は治ったのでしょうか?
東大の同級生で『三菱こそが日本を支える企業群で、住友なんて下品な関西ローカル』と言ってたアホウがいますが賛同されますか?
これは痛いですね。
妄想癖は治ったのでしょうか?
東大の同級生で『三菱こそが日本を支える企業群で、住友なんて下品な関西ローカル』と言ってたアホウがいますが賛同されますか?
Posted by 阪神沿線の灘OB at 2013年10月30日 13:39