2014年05月18日
「カフェくさか」地産地消コンサートを終わって


昨夜、今月の、「カフェくさか」コンサートが終わりました。
山本君とのコラボは、当初、彼の好きな、R&Bの米倉利紀さんの作品を合わせること、アレンジに、彼の好きなドビュッシー、ショパンを織り込むことでスタートしたのですが、最近、米倉氏の新作に「hands」以上のものが出ないことから、一定の距離を置いています。
山本君は一途に米倉氏を気に入っていたので、新作のいいものが出ないことから、もう、歌をやめてしまおうと思いつめていたのですが、彼と私が初めて私の自宅で合わせた時から、私の好きなクラシックの作品を演奏して聴かせ、その反応を見ていましたので、彼が音楽、歌をやめることは絶対にないと思っていましたので、クラシックの作品に歌詞をつけることを勧めましたら、非常に才能があったので、先月、ホルストの惑星のジュピター中間部に彼がつけた歌詞でやってみて、続いて、今月、彼が一番好きな、ショパンのエチュードOP.10-3(別れの曲)につけた歌詞でやりました。
もちろん、メドレーにアレンジして、別れの曲に続いて、涙そうそう、らいおんハートを入れ、ラストは、NHKの今日の料理のテーマと、ジャズスタンダードの、「幸せの黄色いリボン」を私がハイティーンの頃アレンジしたもので、彼がパフォーマンスをしてやりました。
ライブですから、歌でなくても、踊りでも、ポーズやパフォーマンスでも、OKなのです。ポーズは、サティーが既にやっていますが、きゃりーぱみゅぱみゅ、の、つけまつける、で踊ってもらってもいいようにアレンジして準備していましたが、今回は、彼の気分で、パフォーマンスになっただけのことです。
山本君は、こういう応用のきくコラボ相方なので、とてもやりやすいですね。
全てが専門化している今の音楽界へのささやかな抵抗なのかもしれませんが、まあ、ゴーストライターのような、著しくモラルの欠如したやり方は、芸術の冒涜ですからいけませんが、音楽を感覚的に捉えると、聴覚だけでなくてもいいのですね。
昨日は、朝、メガネのタナカヤなどへ買い物に行った後、昼過ぎにうちに来た山本君と一緒に出かけ、「カフェくさか」に向かうバスに乗る前に、私が幼少期を過ごした、高松の番町街をご案内しました。
彼が、サンマルクカフェ、スタバ、ドトール、タリーズ、などのコーヒーチェーン店に行っても、周囲がタメ口でしゃべっているブサイクな若い女だらけで、落ち着いて美味しいコーヒーを飲める店へ行きたい、と言ったので、高松市役所と「ルーブ」の隣にある、「ルーブ」の『和三盆ロールケーキ』を置いていて、UCCのドリップコーヒーで、高松中央公園の緑をウィンドウ越しに眺めながら、ゆっくり出来る喫茶「ダイアン」へご案内しました。
旧知の大奥様がいらっしゃったので、山本君をご紹介してゆっくりしました。
すると、最近若い男性の間で流行している、「ダイアン」常連の職人さんが作った、手作りのメンズブレスレットやメンズリングをいろいろ置いていて売っていたので、山本君お勧めの、メンズリングをいろいろ付けてみて、いいのがあったので、右手の薬指につけることにして購入しました。
彼のつけているメンズブレスレットと相性がいいので、いいなあ、と感じましたら、「ファッションのことは俺に任せてください。」と、心強い言葉を下さったので、気持ちよく、ライブに望めました。
でも、演奏中、私の指が、ショパンを弾いていると、キラキラ光ったので、オーディエンスの皆様が感動して下さり、初めて聴きにいらしていた、全く初対面の香川町のOさんという方が、演奏会終了後、車で、送ってくれたので、久々に、純粋な一期一会を体験出来ました。
ただし、Oさんの大好きな、ラフマニノフのピアノ協奏曲の2番1楽章と、リストの「ラ・カンパネラ」を次回リクエストされましたので、私は、40年ぶりに、リストの「ラ・カンパネラ」を練習してやることにしました。
リストの作品はあまり好きじゃないのですが、「ラ・カンパネラ」は、指が覚えていて大体弾けますのでやることにしました。が、気になるのは、右手の小指・中指・親指による、3オクターブの跳躍で肩が凝ることですね(笑)。
いろんな方が聴きにいらしていて、とある、おばあ様からは、ベートーヴェンのピアノソナタが肩こりに効くので、とのリクエストもいただけるので、「カフェくさか」は、とてもとても楽しいスペースです。
ボーカルの山本君は、最近、楽器も持たず高松の町を歩いていると、見知らぬ年配の方に、「次回のクサカ、聴きに行きますよ。頑張ってください。」と声をかけられることが多くなったそうなので、彼と私のコラボは確実に地産地消として認識されていて、とても、よいことだと思いました。
そろそろ、彼の作詞、私の作曲の、四国霊場八十八ヶ寺巡礼をテーマにした、新作『道』を発表する時が、近づいてきているようですが、少なくとも、讃岐うどん店「愉楽家」のヒット商品『明太子釜玉うどん』以上の認知度になるような作品にしたいですね(笑)。
ぼくたちのコラボは、地産地消なのです。
従って、目標は、J.S.バッハではなく、香川県出身の大先輩の弘法大師なので、最低でも1200年残る傑作を私は作曲しないといけないのです。
結果が、実力不相応かどうかは、1200年後の皆様が決めることなのですから、のんびり時間をかけて熟成させればよいので、目標は高ければ高いほどよいのです。
これが、アートの強いところなのですね。
掲載写真は、昨夜の、「カフェくさか」ライブです。

にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村


