2012年01月30日
「船中八策」・・・・・さすがは、橋下市長

今朝のニュースによると、橋下大阪市長が「船中八策」を作る、との発言をしたとのこと。うーーーん、橋下大阪市長は、やっぱり素晴らしいな、と、私は感動しました。
「船中八策」は、坂本龍馬が、長崎から京都に向かう船の中で、明治維新後の日本をどんな国にするか、という、一番大切な点について、まとめたもので、後に、この「船中八策」を要約したものとして、明治天皇が発した『五箇条の御誓文』が作られました。
また、廃藩置県など、明治維新政府の中で行われた、たくさんの諸政策は、全て、その担当者の持つ価値観という背景の部分で、全てが、この、坂本龍馬の「船中八策」に基づいて動いていたので、成功したのです。
従って、私は、歴史的に言って、「船中八策」は、坂本龍馬の行った、最大の功績だと確信しています。
このように、「船中八策」とは、日本をどんな国にするか、という坂本龍馬の夢の根っこの価値観を示したものなのですから、これを、今考える、ということは、まさしく、今一番大切なことなのです。
景気対策、円高、外交問題、沖縄基地の問題、原発問題、社会保障、増税、拉致問題、教育問題、等々、山のような政策課題があるのですが、これを、「100年後の日本をこのようにしたい」という基本的なビジョンにおいて、同じ価値観をもった、それぞれの分野のエキスパートの人達で推進してゆく、ということこそが、今、一番大切なことなのです。
まあ、民放のニュースキャスターやコメンテータの発言を見ていると、歴史的な無知さ加減がよくわかりますね。
「船中八策」を、マニフェスト、や、アジェンダ、と同列に考えているのですから、お話にならない阿呆です。
ジャーナリストやコメンテータは、もう一度、高校生に戻って、日本史を、大学受験のためにではなく、自分のインテリジェンスや感性を磨くために、お勉強し直した方がいいですね(笑)。
日本人たるもの、明治維新において、坂本龍馬の残した「船中八策」が、どれほど大切な基本理念であったかくらいは、一般教養として知っていないといけないのですよ。主権を持っている全国民が、マニフェストやアジェンダの方が、響きが良くておしゃれだ、と飛びついているようでは、日本の将来は真っ暗なのです。
あの、パクり王国の、中国の人達でさえ、「温故知新」は、知っているのです。「船中八策」、を知らない人は、日本人失格です。
それにしても、アメリカかぶれの戦中派の皆様は、『M&A』、『勝ち組』、『マネタリズム』、などという、野蛮な歴史の薄いアメリカ発の言葉にうつつを抜かしていたことを厳しく反省するべきですね。
本当に、素晴らしい哲学を持った政治家、思想家が出ましたね。橋下市長には期待したいです。
選挙に勝つかどうかという、手練手管のような枝葉末節よりも、どういう国にするか、という長期の夢や理想を共有することの方が、はるかに大切なことなのですよ。
Posted by 岡田克彦 at 19:25│Comments(0)
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