2012年06月20日
「『丸亀製麺』みたいなほっこに負けたらいかんで。」

今日、高松市南新町商店街の「綿谷製麺」でブランチをいただいた後、店内が禁煙なので、食後、店前のベンチに座ってタバコを吸っていたら、店内から若者が、店前の自転車の整理に出てきて、自転車を並べなおしていたので、お話しました。
「ごくろうさん。あんた、丸亀に住んどるんな。」
「はい。丸亀市でございます。」
「ほんまにここの『肉ぶっかけうどん』は美味しゅうて安いけんええの。美味しかったでえ。ほんまに有難うの。」
「有難うございます。」
「わしはのう、高松に支店が出る前から、丸亀に仕事で行ったら必ず食べに寄っりょったんやけど、高松の南新町に支店出してくれてよかったでぇ。自動車に乗らんでも、うちのすぐ近所やけん、自転車ですぐに来れるけん、ほんまによかった。」
「そんな以前からいらして下さっていたのでございますか。本当に有難うございます。」
「そんなかしこまって敬語で話さんでもええで。あんたもうどん県民やろ。」
「はい。私は丸亀で生まれ育ちました。」
「わしは、高松生まれやけん、すぐにわかるんやけど、歩き方見たら、転勤族かどうかはすぐにわかるんやけど、ほら、今出てきた5人連れのおっさん、あれは転勤族や。」
「えっ、そうなんですか。お昼はサラリーマンの方が多いのですけど、香川県内の方かどうかはすぐにわかりません。」
「見てんまい。その次に出てきた3人連れのおっさんは、香川県の田舎の方の人や。歩き方が、たんぼのあぜ道の歩き方や。それと、スーツのズボンのラインが三越か池田屋いうんはすぐにわかりまっせ。しゃべり方聞いたらもっと完全にわかるけどのう。」
「さようでございますか。」
「ほんだけん、あんたのやっりょる『綿谷製麺』は、神戸の銭もうけにしか興味のない商売人の始めた『丸亀製麺』みたいなほっこに負けたらいかんで。美味しいうどん屋さんやるんならええけど、『丸亀製麺』のダシを一口飲んだら、伊吹島のイリコだしではないけん、よそ者やいうことはすぐにわかる。それに、かけうどんが280円もするとは何事かいのう。高すぎまっせ。ほかの香川県の資本の讃岐うどん店のかけうどんが、まんでがん180円以下やのにふざけとる。かけうどんが280円もするんなら、香川県内のうどん店のかけうどん180円より、100円はこしや喉ごしがようなかったらいかんのや。その程度のことも出来んのに、自分の店の名前を、勝手に香川県の地名を使うて『丸亀製麺』にするとは、中国みたいな、ほっこのやっりょる会社や。神戸で創業したんやけん『神戸製麺』にしたらええのにのう。それに、製麺所が夜明けに開店することは、平安時代に弘法大師が決めたことやのに、ただのレストランが、『製麺所』を名乗っりょったら、弘法大師のバチがあたりまっせ。」
・・・・・最後の方、彼は吹き出していましたが、地名を店名にするならば、それ相応の覚悟は必須なのです。
前回の、中国の、「讃岐うどん」の商標登録問題に続いて、今回は、韓国の、「長崎ちゃんぽん」の商標登録も問題になっていますが、「丸亀製麺」の命名問題が日本国内で出るということは、日本国の文化水準の低迷を象徴していますね。

余談はさておき、
今日のブランチは、ガッツリいただきたかったので、肉うどんが美味しくて安い、南新町商店街の「綿谷製麺・高松支店」に行きました。
今日は、二種類の肉うどん(牛か豚)の冷たいぶっかけうどん〔いずれも350円〕に迷ったので、『冷たいデラックス肉ぶっかけうどん』〔420円〕<このお店で一番高いメニュー>をいただきました。
そうすると、カウンターの中から若者大きな声で、「鯵のフライ揚げたてです。」と聞こえたので、鯵のフライを別皿に取っていただきました。たっぷりした量でしたが、この店は、全てのトッピングの天麩羅は、一律90円なのです。
このようにして、冷たい牛肉と豚肉のぶっかけうどん〔これには、牛肉、豚肉だけじゃなく、鳴門ワカメ、カイワレ大根、大根おろし、温泉卵、レモン、も載っています。〕に添えて、揚げたての熱いホクホクの鯵のフライにウスターソースをかけていただきました。
本当にガッツリいただき、最高に幸せでした。
掲載写真は、順に、「綿谷製麺・高松支店」の、『冷たいデラックス肉ぶっかけうどん』と『鯵のフライ』、お昼時の満席で行列の出来た店内、です。

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Posted by 岡田克彦 at 18:21│Comments(0)
│讃岐うどん