2012年08月07日
オリンピックの女子サッカー準決勝戦

昨日の夜中(というよりも今日の早朝1時から)、私は、NHKで、ロンドンオリンピックの女子サッカー準決勝戦をライブで見ました。
目的は、なでしこ、と、フランス、の戦いを見ることでした。
試合内容、観客、サポーターの反応、全て素晴らしいものでした。2対1で日本が勝ったので、素晴らしい結果もついてきました。
しかししかし、誰だったのか、名前も覚えていないのですが、実況のアナウンサーの男のしゃべる内容がサッカーの試合よりも金メダルが取れるかどうかが第一、という、阿呆であったことと、コメンテーターの女の声の音域が本当に不愉快な高さにあって、テレマン、クヴァンツ、チマローザ、あたりの、クラシックのバロックから古典あたりの、才能の全くない作曲家のソナタ作品の、メジャーの終楽章のロンドのような響きだったので、発言内容はアナウンサーよりはサッカーのことを愛していることはわかったのですが、非常に非常に不愉快でした。
考えてみると、TVのスポーツ観戦で、解説者やアナウンサーのしゃべる内容にその人達の考え方が垣間見える時、頭脳水準や、日々何を考えて、何を目標にして生きているのかが感知されるのです。
そして、その人達のしゃべる声のイントネーションの抑揚や何ヘルツあたりの音を出しているかは、作曲家の私にとっては、とても重要なのですね。
最近、TVで聞いた人の声で素晴らしかったのは、古舘伊知郎の報道ステーションに出て、原発問題についてしゃべっていた、尊敬する作曲家の坂本龍一氏の声の音域、地井武男さんのお別れ会で「チイ兄、会いたいよ」と言った田中邦衛さんの声、が、双璧でしたね。
田中邦衛さんは、独特のしゃべり方からよく物真似の対象になっていますが、しゃべる声のヘルツの抑揚までは、誰一人として真似出来ないことは決まっています。
坂本龍一さんの声に浸っていると、私の頭の中では、彼の傑作作品の「戦場のメリークリスマス」が響くので、本当にほっとするのです。
しかししかし、8月7日の早朝にNHKの実況で聞いた、なでしこ、と、フランス、の戦いの解説コメンテータの女性の声の音域は、全く知性のない領域にあったタメ口でしたので、主役のアスリートの活躍を台無しにするものでしたし、視聴している全ての人のハートを尖った爪でひっかくような残酷で気分の悪いものでした。
でも、世の中便利になっていて、下記URLで、解説なしの動画が見られることがわかりましたので、本当にサッカーの好きな皆様は、そちらでご覧になることをおすすめします。
http://www1.nhk.or.jp/olympic/football/
朝の3時過ぎに、なでしこ、と、フランス、の準決勝は終わったので寝ようと思っていたら、たてつづけに、もう一つの準決勝の、アメリカとカナダが始まったので、なでしこが決勝で戦う相手も気になったので、朝6時過ぎまで、見てしまったのがいけませんでしたね。
アメリカとカナダの試合、もうそれはそれは、負傷者続出の戦争でした。もちろん、両チームとも、素晴らしいスポーツマンシップと集中力で試合をしたのでよかったのですが、私はアーティストで、人が傷つくところを面白おかしく眺めている、大津市の中学生ではないので、解説コメンテータの甲高い声と相まって大変に疲れました。
これも素晴らしい試合でした。4対3でアメリカが勝ったのですが、私の受け取った正直な感想では、カナダの方が素晴らしいと思いました。
なでしこは、アメリカと、金メダルをかけて戦うので楽しみですが、今回、私は、フランス、カナダ、アメリカ、日本のなでしこ、の4チームに順列をつけなくてはならない、哲学的な明確な理由は思いあたらなくなりましたので、素晴らしい準決勝戦でした。
4つの国の代表チーム全てに、深く深く、感謝しています。
掲載写真は、フランスに勝った瞬間、喜んでいる日本のなでしこ、の状況です。

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Posted by 岡田克彦 at 13:27│Comments(0)
│なでしこ JAPAN