2011年07月18日

失語症になった「なでしこ」の名試合

失語症になった「なでしこ」の名試合












人は全て、異常な感動に襲われると、失語症になってしまうものですが、今日の早朝、同時中継で見た、「なでしこ JAPAN」と「アメリカ」の、『FIFA女子サッカーワールドカップ ドイツ2011』決勝戦の後の私は、全くその状態でした。



強豪アメリカの何回もの攻撃による得点を跳ね返し、PK戦まで持ち込んでの、劇的勝利。



「なでしこ JAPAN」のあまりにも素晴らしい試合だったので、負けたアメリカのサポーターも、オバマ大統領も、何の文句も言えず、「日本おめでとう」と言っていたことが、真のスポーツマンシップに基づいた、素晴らしくさわやかな反応で、さらに感動しました。



クラシックピアノコンクールなどではあり得ない、この、言い訳の出来ない、明確な勝ち負けが、スポーツの素晴らしいところなのですね。本当に感動しましたので、アーティストの私は、それ以外の言葉を出せません。



「なでしこ」の花言葉は、『出会う人たち全てにささげる、邪心のない愛』、です。



「大和撫子」と呼ばれる品種の正式名は『真葉植物門モクレン綱ナデシコ目ナデシコ科ナデシコ属のエゾカワラナデシコ』なのだそうですが、「撫子」という漢字名称に基づくように、撫でたくなるほど美しい花、という意味で、一般的には捕らえられています。が、我が子を亡くした母がこの花を形見として撫でたから、とか、繊細に切れ込んだ花弁が我が子の髪のようで撫でてやりたくなるから、とか言う意味で、日本の女性や母の優しさの象徴になっていて、それがこの花言葉の原点だそうです。



もともと、中国から伝わった植物ですが、『万葉集』、『源氏物語』、『枕草子』などの名だたる古典文学も取り上げられ、江戸時代には品種改良がたくさん行われるほど、歴史的にも、日本人に愛された花です。



「なでしこ JAPAN」の今回の試合運びは、このような、「ナデシコ」の本来の意味を象徴するような、素晴らしいものだったなあ、と、改めて感動しています。












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