2014年05月27日
「『五目うどん』いたぁーー。」




「『五目うどん』いたぁーー。」
「へぇーー。」
ノスタルジックな気分に浸れる、一枚目の写真の、「誠うどん」の、昭和風のレトロな内装の店内で、今日のブランチ時、私はコテコテの讃岐弁で注文し、讃岐弁で返事をいただきました(笑)。
「『五目うどん』下さい。」
「かしこまりました。」
というような注文の仕方は、もっと明るく洗練されたイタリア風の、二枚目の写真のような、「鎌倉パスタ・ゆめタウン高松店」の内装のようなところが相応しいように感じています(笑)。
讃岐うどん、と、讃岐弁、は、不可分なのだろう、と感じています。
第一、讃岐弁の代表格の、「こんにちは。」という意味の挨拶言葉、「なんがでっきょんな。」は、直訳すると、「何を作っているのですか。」「何をしているのですか。」という程度の意味ですが、おそらく、「今日、おたくは、何うどんを作って食べるのですか。」という意味だったのだろう、と、私はほぼ確信しています。
また、何らかの理由で争って仲直りした時、うどん県では、「おうどんでも食べに行こうで。」と言って一緒にうどんを食べることが習慣になっています。
これが、フレンチのような高価なものならば、どっちが支払うかで揉めますから大変なのでしょうけど、高松市内では、一般店のうどん店でも、かけうどんは、200円以下のところが大半ですから、喫茶店のコーヒーよりも絶対に安いので、どっちが支払っても問題にならないのです。
しかも、「讃岐うどん」は、弘法大師(お大師さん)が始めてくれた、有難い食べ物で、必ずご利益があるのですから、仲直りには最適な飲食物なのですね。
うどん県では、うどんの代わりに、コーヒー、スパゲティ、ピザ、ステーキ、懐石料理、中華、フレンチ、あたりの他の飲食物が入ることは、あり得ないのです。
小麦栽培と、うどん製麺技術を、遣唐使で唐の国から持ち帰った弘法大師の功績を称える「うどん神社」も、うどん県観音寺市大野原町にありますので、仲直りのときに、ホットコーヒーなどを一緒に飲んだら、バチがあたると、うどん県では考えられているようですね(笑)。
しかも、弘法大師ゆかりの、四国霊場八十八ヶ寺を巡礼するお遍路さんを接待するために、手打ちうどんが振舞われたことから、技術が進歩した、という1200年前からの長いソウルフードとしての歴史がありますから、値段が安いのは、あたり前なのです。接待は無料だったのですから(笑)。
私が中学校在学中の1970年当時、香川県教育委員会では、生徒同士が、親に連れられずに喫茶店に入ることは不良行為として禁止していましたが、讃岐うどん店や製麺所は、OKでした。
当時、製麺所では、かけうどんは、1玉50円くらいでしたから、250円もするホットコーヒーを飲む喫茶店は、不良の行く場所だと思われていたのだろうと思います(笑)。
掲載写真は、順に、高松市亀岡町の「誠うどん」のレトロな内装、高松市三条町の「鎌倉パスタ・ゆめタウン店」のお洒落な内装、今日のブランチにいただいた、「誠うどん」の『五目うどん』、です。

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Posted by 岡田克彦 at 13:43│Comments(0)
│讃岐うどん