2011年04月07日
讃岐うどん協会の本格始動

これまで、香川県内に1500店ある讃岐うどん店は、それぞれ、今回の大地震の被災地に、讃岐うどんの炊き出しに行っていましたが、香川県庁の外郭団体の、讃岐うどん協会本体が、4月9日と10日に、第一回目の、炊き出しに、岩手県釜石市に出かけることになりました。
これまで、炊き出しに行った、「たも屋」等、いろいろな讃岐うどん店からの情報を集約して、今、被災地の避難所にいる人達に一番必要な栄養の調達を考え、メニューは、鶏肉をベースにし、大根、人参、里芋、等の根菜類、こんにゃく、お揚げ、などを、たっぷり入れた、鍋焼きうどんよりもはるかに暖まり、ビタミン、プロテイン、ミネラル、たっぷりの、香川県の冬場の定番の「しっぽくうどん」に、決定し、岩手県釜石市には、3000食を持参することになりました。
高松市のローカル放送局の瀬戸内海放送局が、昨日から、ニュースで流していましたが、讃岐うどん協会理事長の、「讃岐麺業」の社長、讃岐うどん協会理事の、「上原屋本店」の社長などが、手際よく、甘みの強い香川県特産の金時人参などを手際よく切り分けるなどの下準備をしている光景が映し出されました。ものすごい量の野菜だったので、私もびっくりしましたが、阪神淡路大震災の時の軽く20倍ほどの材料を定期的に、東北地方の被災各地に順次炊き出しに行くそうです。マグニチュード9で、被災地域が広いので、あたり前なのですけど、香川県庁あげて、被災者支援に取り組んでいることがよくわかりました。
特に、讃岐うどん協会理事長の、「讃岐麺業」の社長は、「このしっぽくうどんを食べていただければ、絶対に、心が癒されます。」と、自信の程を語っていましたし、「上原屋本店」の社長は、「避難所に来れないご年配の方には、出前もします。」と、大はりきりでしたので、きっと、素晴らしく美味しい、讃岐の「しっぽくうどん」が、東北地方の被災者に届くことと思います。
テレビを見ていた私は、正直なところ、この被災地で提供される「しっぽくうどん」は、絶対に美味しいだろうな、と確信しましたので、私自身も食べたいな、と、東北地方の皆様が、うらやましくなっちゃいました。
讃岐の「しっぽくうどん」は、お店ごとに特徴があるのですけど、今回は、その各讃岐うどん店の社長が集まって、被災した皆様の置かれた環境などを考えて、レシピを検討したものですから、まさしく、「世界に一つだけの花」ではなく、オンリーワンの、世界に一つだけの「しっぽくうどん」になると思いますので、東北地方の皆様は、是非、期待して下さいね。
香川県は、昔から、年越し蕎麦を食べる習慣はありません。年越ししっぽくうどんをいただくのです。香川県外では、冬場のうどんは、鍋焼きうどんになっているようですけど、香川県では、鍋焼きうどんは、年中いつでも食べられる定番メニューの一つにすぎませんので、冬場のうどんは、「しっぽくうどん」に決まっています。それくらい、暖まり、ビタミンがたくさん補給できるので、ショウガを載せていただくと、風邪の予防になる、優れたメニューですので、被災者の体を温める素晴らしいメニューになると私は確信しています。
その他、新学期になったため、香川県にも、被災された小学生を連れた親御さんが何組かいらっしゃっているようで、テレビで放映されていましたが、もう、桜が満開の香川県の暖かい風土に、被災した宮城県の子供達の笑顔が溢れていましたので、ほっとしました。
被災された東北地方では、ハローワークがいっぱいで混乱しているそうですけど、もちろん、仕事も捜さないといけませんけど、とりあえずは、被災した心を休めることが先決だと、私は願っています。無理をして、健康を害したら、元も子もないと思いますからね。
一方、私は、義援金の納付だけではいけないと感じていましたが、まずは、風評被害を跳ね飛ばしたいと思い、宮城県仙台市の被災を免れた、「みちのく・うまい・奥の細道」というお店をネットで見つけましたので、お米や、牛タンを注文していましたが、今日それが届きましたので、早速、いただきました。とても美味しかったので、店長の今野さんに御礼の電話をして、当分の間、お米は「みちのく・うまい・奥の細道」さんで取り寄せることを約束しました。
もう、21世紀で、インターネットの時代が本格化していますから、東京の霞ヶ関や、東京電力が、トロトロしていても、直接、地方都市同士で、「困った時はお互い様」と、相互扶助が出来るのですから、皆様も、是非、被災地の名産品をお取り寄せしたらいいと、私は思っています。
イトーヨーカドーは、さすがに、このあたりの感性が優れていますね。イトーヨーカドーは、四国にはないのですが、お向かいの岡山にあるのですが、今日から、イトーヨーカドーが全店で、東北フェアーを一斉にスタートしたそうで、イトーヨーカドーの岡山支店は大変な賑わいだったそうです。
掲載写真は、4月9日と10日に、岩手県釜石市で、香川県讃岐うどん協会が炊き出しで出す「しっぽくうどん」の材料に必須の、香川県産の、甘みの強い、金時人参などを準備しているところの画像です。