2011年04月20日
穏やかな春の一日

昨日の高松は、穏やかな春の一日でした。三日前よりは少し寒く、まだ、小雨が時々パラつきましたけど、穏やかな春の一日で、東日本の大震災があったこととは全く無関係に、季節は予定通り、進んでいます。
本当に、あの大震災の悲劇は、生きて生活している、被災された人間の心に、大きな爪あとを残してしまい、大変な事態を引き起こしたのに、本当に、大自然の力のすごさを感じると共に、少しばかり、自分達は万能だ、と思い上がっていた、人間を反省させたように感じています。
かつて、東京在勤当時懇意にさせていただいていた、衆議院議員で、且、シュトックハウゼンの直弟子だった、アマチュアピアニストの、故.有島重武先生(白樺派の小説家の、故.有島武郎さんの甥にあたる方でした。)が、私が企画した、1991年の「ピアノと遊ぶ会・チャリティコンサート」のプログラムに寄稿して下さった文章の中に書かれていた、「私たちは、小さな惑星の上に暫くのあいだ住まわせてもらっている『地球市民』です。」という言葉を思い出して、もっともっと謙虚に生きないといけないな、と、再確認しました。
4月24日の高松市議会議員選挙で私が選んだ人は、このあたりのモデスティーと地域コミュニティーの重要性のわかっていらっしゃる、森川輝男さんに決めていましたので、24日当日は、私の友人とゆっくり過ごす約束をしていたので、昨日、期日前投票に、高松市役所まで行ってきました。
満開をすぎた葉桜の桜や、つぼみがふくらんだツツジのお花が、高松の町のあちこちにあって美しく、投票前に立ち寄ってお昼ごはんをいただいた、高松市役所真向かいの、森製麺所の讃岐うどん、小エビのかき揚げ、イカの練りこみのおてんぷらも、美味しかったのですけど、東北地方で被災した人達のことや無為無策の政府や東京電力の対応を考えると、何だか空しくて、いたたまれない気持ちになって、政府などを批判する気もなくなってしまったので、投票後、高松市役所入口の募金箱にお金を入れて出て、隣の、喫茶ダイアンへ行きました。
ダイアンで、いつも、私は、和三盆のモンブランケーキをいただくのですけど、今日は、アイスコーヒーを飲みながら、旧知の奥さんと、今回の東日本大地震のこと、福島県の原発事故による風評被害のことなどを、お話しました。
ダイアンの奥さんは、あまりの惨状を見せられるので、テレビを見ないようにしているのだそうです。
「ごちそうさま。本当は、いつものように、和三盆のモンブランケーキもいただいて浪費した方が、消費を刺激するから、マクロ経済学的にはいいんだろうけど、どうもそんな気にならなくてごめんなさい。」と、言って奥さんを笑わせて、置いてあった、日赤の募金箱にお金を入れて、出ました。
既にまとまった金額の募金はしているのだけど、たぶん私は死ぬまで毎日、何回か少額でも募金を続けないと、気がすまないと感じています。今回の被害の甚大さから、日本国民は全員、最低でも20年間は、募金をリピートしないと、東北地方は立ち直れないだろうと思います。
たぶん、これを読んで下さっている、地震の直撃を受けなかった西日本地区在住の皆様も、同じ気持ちでしょう。
掲載写真は、緑豊かな高松中央公園真向かいの高松市役所前、です。
Posted by 岡田克彦 at 16:39│Comments(0)
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