2012年03月10日
昨日は、また寒くなりました。

「どっしたんかいの。暑うなったり、寒うなったり、もうわやや。」
「ほんまやほんまや。栗林公園の梅も桜もいつ頃開花したらえんか、悩んみょるでしょうな。」
「昨日は、ものっそ暑かったけん、わしは途中でセーター脱いだんでっせ。それがまた、寒うなって雨が降っりょるけん呆れましたわ。」
昨日、初対面のご高齢の方と便乗した、タクシーの中でおしゃべりしていた内容です。
ここのところの異常気象には呆れていて、昨日は、また寒くなってしまい、朝から冷たい雨が降っていたので、私は、コトデンバスに乗って、瀬戸内海放送前から、商店街のアーケード沿いまで行って、南新町商店街のアーケード下の「綿谷製麺・高松支店」の肉うどんを朝ごはんにいただいて、お昼は、丸亀町商店街の「明石家」のしっぽくうどんをいただこう、と思って出かけました。
晴れて暖かかったら、歩いても自転車でも2キロくらいですから、バスに乗ることもないのですが、こんなに毎日10度前後気温が上下し、大体晴れていることが多い高松なのに、雨が降って冷たい風が吹いていたので、ハイネックのセーターの上にダウンジャケットのハーフコートを着て出かけたのですが、こういう時に限って、倒産しそうな(笑)コトデンバスは、なかなか来ないのです。ここを走っているコトデンバスの、香西車庫前から来る、香西線は、高松市内でも便数が多い(と言っても、田舎ですから、一時間に8本くらいなのですけど)のですが、20分待っても来ないのです。
こういう時、私は、並んで待っている年配の皆さんとタクシーの相乗りをすることが多いのです。
初対面でも、友達言葉の讃岐弁なら、全然大丈夫なのですよ。
「おばあさん、どこまで乗るんな。」
「田町までや。孫に会いに行くんや。」
「ほんだら、ぼく、通り魔ではないけん(笑)、タクシー拾うて一緒に乗ろうで。こんな冷たい雨が降っりょる中で待っちょって風邪でもひいてお孫さんにうつしたらいかんで。ここから田町まではバスは250円やけん、おばあさんは、250円でええで。残金は、ぼくが払うけん。」
「そんなわけにはいきませんわ。あんたが損するで。」
このようなお話をしていると、やはり並んでいた、ご年配のおじいさんが、「そうやそうや。ほんだら、わしも、田町まで便乗させてぇた。瓦町から電車に乗るけん、田町まで行ったらあとはアーケードがあるけん、傘はいらんけんの。」とおっしゃったので、タクシーを拾って、乗りました。
一番年下の私は助手席に乗って、ここからがとても楽しいのです。大阪のように値切るのではなく、愉快なお話を讃岐弁で展開して、一期一会を大切にし、私の名前を確実に運転手さんに覚えてもらうのです。高松市内の中型のタクシーは初乗りが620円で80円ずつ上がりますので、中新町の信号待ちがあるので、田町までは、860円か940円だと思いましたので、私は、手短に状況を運転手さんに言って、ともかく出発させます。
そして、冒頭に示したような他愛のない、讃岐弁の会話を三人でしていると、運転手さんも加わりたくなるような効果が、友達言葉の讃岐弁には必ずあるので、初対面でも讃岐人同士はすぐに打ち解けます。
代金については、2人の高齢者は250円ずつで、あとの440円を私が支払えばよいだけのことなのです。440円-250円=190円を貯金したくてたまらない人の気持ちは、私は死ぬまでわからないと思います(笑)。
でも、昨日の若い運転手は、とてもお人柄の穏やかな、素晴らしい方でしたので、940円なのに、750円しか取ろうとしないのです。そこで、私は、1000円を渡して、おつりはいいです、と言って、「君のような人格者には、ぼくの作曲作品を聞いてほしいので。」と言って、自作「記憶の底の栗林公園」のCD(1050円)をプレゼントして、名刺交換し、次は、あなたを指名してタクシーを呼びます、と約束するのです。
たかが、190円、されど、190円、なのです。生きたお金の使い方とは、結局、この世で出会う人達の何パーセントの方の人柄を把握して、親しくなれるか、ということだと、私は、確信しています。
まあ、それぞれの家庭にはそれぞれの事情がありますから、一時が万事、ではありませんよ。
しかしですね、190円という金額は、高松では、かけうどん一杯の値段なので、私は、このようにして損をしなかった190円でかけうどんをいただいても、ちっとも美味しいとは感じないのです。
「いやいやいや、190円を20回貯めたら、3800円になります。」とおっしゃる方もいらっしゃることでしょう。しかしですね、こんな冷たい雨が、暑かった翌日に降るということは、高松では、一年に一回か、二年に一回くらいしかないのです。
地縁関係は、その土地の歴史、文化風土、気候、方言、と不可分なのです。このあたりを、認識、理解しているだけでなく、実際に使っている毎日の中で身につく、態度、物腰、次の言い回し、などがないと、地縁関は、絶対に形成されません。
全国的に見て、四国が一番最初に仲良くなれる地方は、間違いなく北海道だろうと私は確信しています。なぜなら、次の一言ですべてOKだからなのです。
「江戸時代の島流し先の末裔同士仲良くしましょうね。」
これは、自虐的な言い分ではなく、シュルレアリスムに基づく絶対的な真実を受け入れた謙虚な言い分、なのです。
以上、海外の四国から、アーティストの私が日々感じていることを書きました。
掲載写真は、昨日、お昼にいただいた、高松市丸亀町「明石家」の、『しっぽくうどん・無料の鳴門ワカメ載せ』《昨日は、鶏肉、サトイモ、大根、にんじん、こんにゃく、豆腐、お揚げ、椎茸、だけでなく、新竹の子がたっぷり入っていて、春がくるんだなあ、と感じました。》(390円)、『大根とロールキャベツのおでん』(180円)、『青汁』(100円)〔しめて、670円〕、です。
ここの、青汁とほうじ茶は最高に美味しいので有名です。私は、ここの青汁が美味しいので飲んでいるのです。青汁は体にいいそうですけど、必要以上に長生きしても、若者たちに迷惑をかけるので、健康には無関心です。高度先進医療のようなものは要りませんし、食後には、3本はタバコを吸いますので、生きたいように生きているだけなのです(笑)。
それはそうと、野村證券が倒産するとネット上では噂が流れているので、私は爆笑しました。
私は、早稲田大学政経学部経済学科・故.堀家文吉郎教授の、金融論研究室の出身なので、卒業の時、野村の人事部長が会社訪問して下さい、と、頼みに来た時の人間観察で、この人は、お金の亡者の極道だ、と直感したこと、同じ研究室の同窓生が野村證券に就職してひどい目にあってやめた事情も熟知していますので、野村證券が倒産する時は、山口組が崩壊する時だ、と確信していますので、馬鹿げた阿呆な噂が流れるものだと呆れておりますが、近々、日本も崩壊すると思いますから、その予兆だろう、と感じております。
要は、野村證券と山一證券では、お育ちが違いすぎるのです。
Posted by 岡田克彦 at 15:41│Comments(1)
│地縁関係
この記事へのコメント
私もスーパーで年配の方によくガチガチ(?)の讃岐弁で話しかけられます(^▽^)
方言ってとても気安いので、こちらも気負わず返事できてしまうんですよね(^^)
気温の変化が激しい時は体調を崩しやすいので、お風邪など召しませんように…
方言ってとても気安いので、こちらも気負わず返事できてしまうんですよね(^^)
気温の変化が激しい時は体調を崩しやすいので、お風邪など召しませんように…
Posted by ハチミツ at 2012年03月10日 18:43