2013年07月02日
今日はうどんの日でした。

今日・7月2日は、半夏至、つまり、うどんの日でしたので、自宅近所の、さぬき麺業・松並店、で、うどんがタダで振る舞われますので、食べてきました。
半夏至の日、讃岐地方では、農家が一段落でお休みの日だったため、昔から、うどんをみんなで食べる習慣がありました。
そのことから、香川県の外郭団体の、「讃岐うどん協会」が、この半夏至の日を、「うどんの日」と決めて、うどんをタダで県民に振る舞うことが毎年続いています。
三越高松支店前と、栗林公園入口で、やっているので、年中行事になっています。
高松市内のうどん店としては、最大資本の「さぬき麺業」の社長が「讃岐うどん協会」の重鎮でいらっしゃることもあって、「うどんの日」には「半夏うどん」として、かけ、ぶっかけ、ざる、の3種類のメニューを、タダで、11:00~14:00の間、ふるまっています。
ただ、大変な行列が出来、暑かったので、10:30に開店し、14:00までに、2000食ほど食べられたのだそうです。
他県の皆様は、「うどんの日」のうどん無料の接待という習慣は信じられないでしょうけど〔まあ、有料であっても安いのですけどね(笑)。〕、香川県では、あたり前なのです。
また、無料で提供する、ということですから、東京だったら、時間厳守があたり前なのでしょうけど、人が一杯集まって、暑かったら、30分早く開店する、というところこそが、うどん県のうどん県たる所以で、これは、日本古来の「おもてなし」の精神や、四国霊場88ヶ寺にお参りに来る人たちへの「お接待の心遣い」の精神、などとは、全く無縁の現象だろうと、私は確信しています。
「大将、ようけ人が来て並んどるで。」
「うわーーー。ものっそようけやのう。暑いのに並んどる並んどる。」
「暑いけんみんな汗かいとるで。店の中はエアコンがきいとるけん、もう開けてあげた方がええで。」
「よっしゃ。ほんだら、早いけどお店開けまい。」
といった、ファジーな表現の讃岐弁の会話が店内でなされたため、開店されたのでしょうね。
今流行の、「いつ開店するの。」「今でしょ。」なんて、断定的な表現ではなく、あいまいに、30分早く開店したようです。
大体、私が時々朝うどんをいただく、近所の「さか枝」も、開店は朝6時なのですが、朝5時過ぎには、開店を待つ人が店の前に並ぶので、朝5時半には開くことを、みんな地元民は知っているのですから、30分程度の時間のずれは、あまり、気にしないような、地域コミュニティーが、しっかり残っているのです。
こういう現象を、讃岐弁では次のように表現します。
「30分前後、早うても遅うても、かまんでないんな。」
これは、直訳すると、「30分前後、早くても遅くても、かまわないじゃないですか。」となるのですが、完璧な讃岐弁のイントネーションで発言されると、かまわないのか、かまわなくないのか、全く不明な、ファジーな意味になります。ですから、このように言われた時の返し言葉は、「ほーなー。」となります。
そして、「ほーなー。」は聞き流す言葉なので、賛成も反対もしないまま、おしまいになるのです。
中国も韓国も日本も、全ての国の外交官が讃岐弁をしゃべれば、領土問題などは、ファジーなまま、平和におしまいになるので、讃岐弁は素晴らしい言葉なのですね(笑)。
高松市内の正しい讃岐うどん店同様、「さぬき麺業」も、全てのうどんメニューに、温かい物と冷たい物がそろっていますので、かけ、ぶっかけ、は、温と冷がそろっています。

従って、ざるうどん、の立場は、ざるそばに比べると、香川県では弱いのですが、そこはそれ、ざるうどんが死ぬほど好きな人もいますし、私は個人的に、細麺の手打ちうどんの、ざるうどんは、いいな、と思っています。
掲載写真は、私がいただいた、「さぬき麺業・松並店」の「半夏うどん(ザル)」です。

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Posted by 岡田克彦 at 20:14│Comments(0)
│讃岐うどん