2013年10月10日
「綿谷製麺・高松支店」にて


今日の遅い朝食は、「綿谷製麺・高松支店」で、『肉うどん』と『稲荷寿司』をいただきました。
店内は禁煙で、お店を出たところにベンチがあって、そこが、喫煙席になっていますので、私はいつもそこで一服します。
が、今日は、若者が二人座っていたので、ちょっといろいろお話しましたら、彼らは、まだ、16歳でした。
中学を卒業して、今はアルバイトで暮らしている、との話でした。高校に行くお金も親が出せないほどである、とのことでした。
今の、長期に渡るデフレ傾向は、このような事態を日常的にしているのでしょうから、実に、ひどい状態ですね。
「アベノミクスがうまくいくといいですけど、どう思いますか。」
と、彼らから質問されたのですが、私は、即答できませんでした。
マクロ経済学的に言って、景気刺激策としては、アベノミクス、しかやり方はないのですが、問題は、これが、実体経済まで波及するかどうかにかかっているからなのです。
つまり、企業体が儲かった財力を、従業員の給与などの先行投資に回すかどうかにかかっているからなのです。
内部留保せずに、従業員のベースアップに回した企業に、インセンティブとして、税金の軽減をすることが予定されているようですが、このような、お金に関わるインセンティブがないと、経営者が動かないこと、今の経営者がどれもこれも情けない状態であることが大問題なのです。
投資の乗数効果が波及しないと、絶対に、景気回復は続かないのですから、経営者の人間性に全てがかかっている、ということなのでしょうけど、今の日本の経営者に、社会を明るくしようという倫理観や、社会に儲けを還元しようという道徳観は、希薄になっていますので、期待は出来ないと思いますね。
消費税の値上げの予定を、景気刺激策実行の中で、まだ、実体経済に波及効果が及んでいない今、打ち出してはいけないことなどは、ケインズ経済学の初歩の初歩なのですから、増税予定発表は、失策であることは間違いないのです。
彼らの質問に答えながら、そんなことを考えてしまいましたので、美味しい肉うどんをいただいた後なのに、楽しくなれませんでした。
お聞きすると、彼らの親御さんは、バブルの大量採用世代なので、私が説明した、マクロ経済学の話を、彼らは目をキラキラさせて、興味深く聞いていましたが、この程度のケインズ経済学の入口程度の一般教養は、親が子供に教えればよいことなのです。本当に、バブルの大量採用世代の人達の不勉強は困りますね。
バブルの大量採用世代の2ちゃんねる世代の皆様は、ケインズの「一般理論」を精読なさるべきです。これを精読しないと、アベノミクスの真実の意味は絶対に理解できませんからね。
また、テレビのワイドショーに出演している、自称経済コメンテータにもいろいろいますから、どれが本物でどれが偽者なのかくらいは判断できないようでは、お話にならないでしょうね。
本当に、バブルの大量採用世代の親の子供として生まれた彼らは、気の毒だなあ、と痛感しました。
そんなこんなで、ちょっとウェットな気分になりましたので、気晴らしとビタミンの栄養補給に、私は、「サブウェイ・県庁前支店」に行って、サラダサンドとアイスコーヒーをいただきました。
掲載写真は、「綿谷製麺・高松支店」の『肉うどん』です。

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Posted by 岡田克彦 at 16:34│Comments(0)
│讃岐うどん