2011年07月15日
高松空港に格安の春秋航空「上海便」就航

今日、高松空港に格安「上海便」(中国の春秋航空)〔高松-上海3000円〕が就航しました。
東日本大震災があったので遅れ、今日が初日になりました。
また、震災の影響で、当初、週4往復の予定だったのですが、週2往復に縮小されました。が、それだけに、180席は満席で、その半分以上は、中国からの観光客でした。
さらに、日本人の利用は4割が香川県外の人でした。というのも、この近所では、岡山空港の上海便は中国東方航空の運航で、料金が10万3200円~11万7200円であるためです。
香川県では、観光振興に役立てば、と考えているようですが、中国からの観光客の目的は、関西圏に行くことなので、高松には一日しか滞在しないので、あとは、地元の努力になると思います。
今日のニュースでは、上海からのお客さんが、地域活性化に成功した、高松市中央商店街の2キロのアーケード街、瀬戸大橋の景観には、いたく驚いて次のように言っていた、香川県に関する感想、が一番、的確に、四国香川県のことを言い表しているように感じました。
「都会じゃないけど、田舎でもなくて、機能的に整っている美しい町ですね。」
香川県出身の弘法大師が1200年前に遣唐使で行った中国から、小麦の栽培、讃岐うどんの製法、豆腐製法の技術、豆類からのプロテインの摂取、仏教の教えを日本にもたらし、それが、四国霊場八十八ヶ寺巡礼の発端になりましたので、四国と中国は、昔からつながっています。源平合戦の古戦場の屋島なども高松にはありますけど、遣唐使のことを考えれば、それはもう、源平合戦なんてごくごく最近の出来事なのです。このような時空に立って世の中を見ると、東京などは、ただ不動産代が高いだけの場所で、大したことないのですよね(笑)。少なくとも、アメリカかぶれの六本木ヒルズ族が住んでいる東京のようなところよりは、京都にも近い高松の方が、中国からの日本の入口としては印象もよいことと思います。
四国霊場八十八ヶ寺は、今、世界遺産登録を申し出ているところですが、そんな結果などはどうでもよくて、ネットで調べれば、空海のことなどはすぐにわかることですから、十把一絡に、中国の人、と決めつけることが、全くナンセンスだということは、自明のことです。
掲載写真は、上海便便で高松空港に到着した中国人旅行者の皆さんです。インタビューに答えて、「日本では大震災が起こったのでとても心配しています。少しでも、観光などでお役に立てればと思って来ました。」と言っていたことが、印象に残りました。私は、日本人の一人として、首相の地位にしがみついている管さんや、それを引き摺り下ろして自分が首相になりたいだけの日本の政治家の皆さんの存在を恥ずかしく思いました。皆さんはどうですか。
Posted by 岡田克彦 at 20:16│Comments(0)
│香川県の豊かさ