2012年04月03日

昨日の春先のうどん

昨日の春先のうどん









昨日も晴れていました。



しかし、相変わらず寒く、特に朝晩は冷え込んでいる状況ですが、やっと、高松市栗林公園ではソメイヨシノが開花したそうです。



平年より5日遅かったそうですが、もう少し暖かくならないと、お花見は開催できないと思います。



一昨日までは、寒かったこともあり、私は、豚骨ラーメンが暖まっていいので、いろいろ楽天市場で取り寄せていただいていましたが、昨日の朝食は、近所の「丸山製麺所」で、讃岐うどん、と、讃岐ラーメン、をいただきました。



そして、昼食は、暖かいうどんが食べたかったので、久しぶりに、兵庫町商店街の「こんぴらや・兵庫町支店」に行きました。何を食べようかな、とメニューを見ると、冬季限定の『しっぽくうどん』が、例年は3月いっぱいでおしまいなのに、まだやっていたので、これはラッキーと思っていただきました。



店長さんにお聞きすると、今年はまだまだ寒いので、『しっぽくうどん』をやっている、とのことでしたが、とても暖まりました。また、トッピングに新発売の『ふわふわ豆腐の揚げ物』というものがあったのでとりましたら、白身魚をすりつぶしたものに豆腐といろいろな野菜を細かく刻んだもので作った、さつま揚げでしたので、とてもあっさりとしていて、『しっぽくうどん』にそえて食べると抜群に美味しかったので、たちまち食べてしまい、暖まりすぎました。



そこで、暖まりすぎたのを収めるために、「こんぴらや」は、手切りのこしの強い少し細めの麺なので、『冷やしうどん』を追加していただき、うどんのこしを楽しみました。




昨日の春先のうどん




やはり、機械切りではない包丁による手切り麺は素晴らしいですね。



昨日は月曜日だったので、高松三越が定休日でしたから、三越近辺の商店街は大体空いているのですが、それは、うどん店以外のことで、お昼は、高松三越近辺の兵庫町商店街のアーケード下でも、「こんぴらや・兵庫町支店」、「うどん市場・兵庫町本店」、「さぬき麺業・兵庫町支店」の、兵庫町の3店舗はいっぱいでした。



もちろん、「はなまる・兵庫町支店」は高松三越が開いていても閉まっていても、常にガラガラなことは、いつも通りでしたけど(笑)。



香川県の讃岐うどん店のメニューは、日本の四季と不可分なのです。



桜が満開になって、散り際になる頃は、高松市民はみんな、素材練りこみ讃岐うどんの一番の名店の、「大島屋」〔 住所 香川県高松市松縄町313-1 TEL.087-865-2524 営業時間 11:00~14:30 17:00~21:00 定休日 水曜夜・木曜 〕へ、『桜練りこみざるうどん』を食べに行って、過ぎ行く桜の季節を惜しむことは、もう、数年前から年中行事になってきているようですね。



「大島屋」は、先代の頃は、私が子供の頃から、ワカメ練りこみうどん(ワカメ色のうどん)で、有名な「大島製麺所」というお店でしたが、跡取がいろいろなものを練りこむ技術を確立したので、今は、顧客の予約段階でリクエストしたら何でも練りこんでくれますし、柚子うどん、紫芋うどん、などは定番です。



が、季節限定のうどんとして、梅が満開の時期に梅の花を練りこんだ「梅うどん」、桜が満開の時期に桜の花を練りこんだ「桜うどん」、が有名です。




昨日の春先のうどん





どうして季節限定なのか?  それは、それぞれのザルうどんに、梅の生花や桜の生花、を飾らないといけないからです。日本には、昔から、春夏秋冬の四季があるのです。それをそれぞれの時期に愛でて楽しむことが、食文化においても、基本なのですから、讃岐うどんは、自然と共生しているのです。



「早い、安い、うまい」だけならば、讃岐うどんは、ただの、名物にすぎません。が、自然と共生する段階まで来ていることが、ただの名物ではなく、文化になっている証なのです。



六本木ヒルズ族のみなさんは、春夏秋冬もバーチャルに再現できると思っているのでしょうが、疑似体験は何億年たっても疑似体験なのです。桜練りこみうどんも、年に一回しか食べられないからこそ、楽しみなのです。



そして、同時期のほかの、香川県内の讃岐うどん店では、春らしい、春菊の天麩羅、竹の子の天麩羅、が並び、アサリ入りのワケギ和えや、菜の花のお浸しのような小鉢や、春の瀬戸内の魚の鰆の箱寿司も並び、食べた後、讃岐うどん店を出ると、瀬戸内海の波の音が聞こえ、郷東川の河川敷を歩くと、つくしが生えているのです。



四季の移ろいと不可分になっているからこその文化なのです。文化は、人間の五感全てに響くものです。



今は、ベネッセがネット販売している、「桜練りこみうどん」を取り寄せれば、味覚だけは楽しめますが、味覚は味覚だけなのです。他の感覚器官も含めて、桜の季節だなあ、と感じることは不可能なのです。



東日本大震災で大変な被害をこうむった皆様が、「ふるさと」を取り戻したいとおっしゃっているのは、これら全てをひっくるめて、以前のように、ずっと昔から先祖代々生きて来た様な状況を取り戻したい、と切望していることを、お金があれば何でもできると思い上がっている、首都圏の政治家や経団連の皆様は、考えるだけでなく、その礎を築くことに注力しなくてはならないこと、そして、人が生きていないとこのようなことは絶対不可能なのだから、人間の命を一番大切にしなくてはならないことを、肝に銘じたらいいのです。



そうすれば、原子力発電所をどうすればいいのかに関する回答なんて、通常の頭脳水準があれば、絶対的に決まっていることなのです。



それを全て無視して、お金儲けが第一だと言い張る皆様は、大自然を敵に回しているのですから、ご自身の愚かさに自ら気づくべきなのです。だって、人間も大自然の一部なのですから、自然を打ち負かすことは、人間の生存も否定することなのです。



掲載写真は、順に、高松市兵庫町商店街「こんぴらや・兵庫町支店」の、『しっぽくうどん』と『ふわふわ豆腐の揚げ物』、『冷やしうどん』、高松市松縄町「大島屋」の『桜練りこみ、ざるうどん』、です。













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