2012年07月05日

「さぬき麺市場」の素晴らしい経営

「さぬき麺市場」の素晴らしい経営


昨日は、雨が降っていましたので、うどんは、やはり、近所の「さぬき麺市場」で、『釜玉うどん』(280円)と『ご飯』(150円)、を、いただきました。



これは、釜玉うどんをいただいた時に残っただし醤油と生卵の残りに、ご飯を入れて、卵かけご飯にしていただくスタイルですが、うどんの麺から出たデンプンが、甘みを醸し出すので、卵かけご飯がすごく美味しいのですよ。



私の自宅近所の、郷東町の「さぬき麺市場」は、香川県多度津町在住の神原オーナーが多度津町でやっている別会社で成功した後、多角化に乗り出して始めたものです。まだ2年くらいしかたっていないのですが、素晴らしい活動を展開して急成長し、11号バイパス沿いに既に支店も出しています。



開店当初から、彼のライバルはすぐそばの、ファミレスの「ジョイフル」でしたから、そこよりも安くすること、品質で勝つことだったのです。



彼のすごいところは、手打ちを徹底的に勉強して、高松市の老舗うどん店「もり家」のうどんを連日食べに行き、その小麦のブレンドを突き止めたことで、大阪万博当時に高松ナンバーワンの、加ト吉に乗っ取られる前の「かな泉」の取締役技術部長をしていた「もり家」のオーナーの森田さんのブレンドを突き止めてから開店したことなのです。



しかも開店場所は、高松市の西地区の、番町に近い郷東町界隈には定年退職した、団塊の世代の皆さんが集中的に住んでいるのですから、ここに本店を構えるなど、マーケットリサーチも品質追求も完璧にしたのです。



今は車社会ですので、美味しいうどん店には、すぐに食べに行けますし、香川県外においては、うどんは昼食時間に食べるものという程度の認識しかありません。しかし、1200年前からうどんを主食にして来た香川県においては、早朝の朝うどんの固定客を持つことが、うどん店のサバイバル上、必須なので、朝食の常連客は、自宅からすぐのところがいいのですから、開店場所はその地域に住む香川県民のうどんの好みの最大公約数をわかってから決めないと、絶対に失敗するのです。



その点において、高松市郷東町界隈に住む、団塊の世代の皆さんのうどんの好みの最大公約数は、大阪万博当時の「かな泉」、なのですから、この場所に、「さぬき麺市場」が開店すると、自然に、朝うどんを食べるために近所に住む高松市民が集まることは、開店前から決まっていたことなのです。こういった次第で、開店場所は、非常に大切なのです。





「さぬき麺市場」の素晴らしい経営



他県の飲食店で、営業時間が朝の6時から夜の8時で、年中無休(休みは元旦だけ)というお店をいきなりベンチャーで開店することは考えられないでしょうけど、香川県での讃岐うどん店においては、1200年前から、ずっとそうなのですから、仕方ないのです。当然、この営業時間については、従業員のバイトも含めた全員と共働体性が確立されていますが、若い方も、香川県におけるうどん店の形態が常識になっているから可能なのです。



次にすばらしいことは、香川県内の米どころの、まんの町のお米を作っている農家からコシヒカリや野菜を格安で、大根を無料で取り寄せることを決め、卵や鶏肉も、まんのう町の鶏舎から取り寄せて、香川県内の地産地消を完璧にしているところです。



トッピングの鶏の天麩羅(びっくり鶏天)は、100円で300gでしたから、それに合う、タダで取り寄せた大根による大根おろしもタダで提供し、ゆずづくしもとり放題にして、びっくり鶏天をそれに漬けて食べられるようにしたのです。あわせて、美味しいコシヒカリのご飯も出して、天つゆも取れるようにして、鶏天をそれにそえて、天麩羅とご飯でいただけるようにしたばかりか、天丼のかけだしも作り、鶏肉の天丼としていただけるようにもしたので、「ジョイフル」に負けない体制を作ったのです。



私は彼の経営者としての力量に感動しました。



が、香川県多度津町は、歴史的に言うと、琴平神宮参拝客のつく港町でしたから、香川県内では一番頭脳明晰な商売人を輩出してきた場所なので、当然なのです。



掲載写真は、順に、昨日いただいた、「さぬき麺市場」の『釜玉うどん』、オーナー社長の神原さん、です。



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