2012年09月05日
素晴らしい経営者の定義について

経営者と一口に言っても、創業されたパイオニアは、やはり、素晴らしいですね。
ゼロから始めるには、まず人間力がないと絶対に無理です。
お金で全て出来るなんて思っている拝金主義者は全員リーダーシップなどは皆無なのですから、おめでたい大馬鹿者なのですが、そういう大馬鹿者に限って、自分が創設した企業が倒産するまで、何も気づかないのです。
企業が倒産すると失業者を作るのですから、マクロ経済学を少し知っていれば、社会全体に大変な迷惑をかけることくらい常識なのですから、自己顕示欲のような一個人の物欲だけで企業を立ち上げてはいけないのです。
もちろん、企業、と、商店、は、全く別のものですが、規制緩和が進んだ今日では一緒の扱いになっています。
が、実体は全然別物なのです。
企業と商店の境目は、従業員数500人くらいだと一般的に言われていますが、それは、高度成長時代の基準ですので、今の世の中では、従業員数などは全く関係ないと思いますね。
また、成果主義という、アメリカの考え方も、日本国内では絶対に通用しませんね。
企業の業容の中でも一番大切なことは、取引先の数という、基盤的な数値目標です。
100円の飲食物を100人の人が買えば、売り上げは10000円ですが、10000円の飲食物を1人の人が買っても、売り上げは10000円です。
同じ10000円でも、前者の、100人の人に売った企業の方が明らかに将来性があることはあたり前のことですから、取引先数の勝負なのです。
企業のコンプライアンス遵守や公共性が必須なのは、取引先数を増やすためなのです。
まあ、もちろん、暴力団の類が企業の仮面をかぶっていることがありますけど、仮面は仮面にすぎませんので、暴力団は企業では断じてありませんよ。
オレオレ詐欺や麻薬や脱法ハーブの販売を生業にしている集合体は、企業ではなく、詐欺集団なので法的に抹殺されないといけないことは、日本の常識です。
・・・・・以上のような観点に立って企業を眺めると、経営者の年齢などは全く関係ないことが明白ですね。
「バカは死ななきゃ直らない」と言いますが、バカな経営者も死ななきゃ直らないのですよ(笑)。
今回ご紹介した、さぬきうどんのダシに、希少糖を使うやり方について、香川県に資本のある、多くのうどんチェーン店の中でも、「こだわり麺や」が真っ先に取り組んだことは、経営者の小西啓介さんが人格者で、且、正しい経営をしているからなのです。
将来性を考えた時、健康に留意することは絶対に大きな差別化になるのですが、コストが上がるというリスクもあります。
もし、「こだわり麺や」の顧客数が少なければ、このリスクは絶対に、はねのけられないのですが、顧客数増大を第一に考えて経営してきたからこそ、このリスクはヘッジできるのです。
すなわち、人間の数だけ考え方がありますから、うどんが値上げになったら、もう食べに行かない、という人もいれば、うどんが値上げになっても希少糖を使ったヘルシーメニューならば食べよう、という人もいるのです。
こういう時、取引先数が多いということ、すなわち、分母が大きいということは、絶対的に強固なリスクヘッジになるのです。
私が見るところ、客層的に、「こだわり麺や」は、希少糖導入は出来るでしょうが、「こんぴらや」と「うどん市場」は無理ですね。
「まるいち」は不確定です。
「たも屋」は、今、本州方面など香川県外への進出を第一に考えているので、少し時間が必要でしょうね。その点では、希少糖の導入で、「こだわり麺や」は、オンリーワンの香川県の資本の讃岐うどんチェーン店になると確信しています。
小西社長が若く年下だ、ということは、私など、香川県のじいさん連中にとっては、とても愉快なことなので応援したくなりますね。
エンゲル係数の高い他県ならば、明日の食い物に苦労している人も多々いらっしゃいますから、こういう若い経営者を妬んだりするのでしょうけど、香川県は完全に自給自足の出来る豊かな土地で、競争が嫌いなので、そういう気持ちにはならないですね(笑)。
私は小西啓介社長とは直接会ったことはないのですが、音楽上で親交があり、彼の書道パフォーマンスとコラボしたことのある、書道家のてらきちさんと懇意にしていらっしゃるそうですので、アーティスト同士の親交からの情報ほど、人間性が確実にわかるものはないので、小西啓介社長は、絶対に素晴らしい若手経営者だと確信しています。
掲載写真は、小西さんが経営する、「こだわり麺や・高松支店」で、RNCがインタビューした時の写真です。
「こだわり麺や」に、うどんを食べに行かれたら、彼の経営理念の一番大切なものが実現されていることは、すぐにわかりますよ。
つまり、「美味しいうどんと、心づくしを提供して、お客様に、食べ物とハートの両方で元気になってもらいたい。」ということです。
このような彼の思いが、従業員のすみずみにまで伝わっている、ということは、実は、すごいことなのです。
例えば、あなた、出来ますか。私は板前の祖父が高松で老舗旅館を開設して経営していて、それをずっと見て育ちましたので、自分は経営者にはなれない器だ、という程度の自覚は持っていたので、早稲田大学政経学部卒業後、住友信託銀行で16年間、サラリーマンをしていたのです。

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Posted by 岡田克彦 at 18:41│Comments(0)
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