2012年09月24日

『うどん県・ラヴィーヌ・デュオ』の結成

『うどん県・ラヴィーヌ・デュオ』の結成


「だからさ、ここだったら、あなたのお住まいの、まんのう町にある、超有名店・元祖しょうゆうどんの『小縣家(おがたや)』さんみたいに、自分で大根をおろし金でおろさなくても、おろしてくれたものが山のように無料でとり放題だから、疲れなくていいでしょう。」



と言うと、彼女は吹き出していました。



昨日の午後遅い時間、「カフェ・くさか」スタジオで、室内楽を何曲か合奏した後、すぐ近くの、「さぬき麺市場・伏石町支店」で、かけうどん、びっくり鶏天などを食べ後のことでした。



私は、長年の夢がかなったことで、本当に嬉しいひと時でした。



S女史とは、9月21日(金)の、丸亀市の「ピアノカフェ・ルフラン」サロンコンサートで出会いました。フルートを持っていらしていたのですが、私の隣に座ってどこかのロックグループのライブを聴いていました。



私はその日、後半の出演でした。ショパンの「幻想即興曲」をとなりのテーブルに座っていた、観音寺市からいらしたご家族連れのお嬢様からリクエストされたので、それを演奏するつもりでしたが、彼女は、前半の出演で、J.S.バッハの「無伴奏チェロパルティータ」をやった、とのことでした。



この一言で、私はただ事ではないフルーティストとの出会いだ、と直感していました。



いろいろ聞くと、彼女は、倉敷の作陽音大でフルートを専攻して卒業したとのことでしたが、ステディーにデュオで合奏できるピアニストを探していました。



私は早速彼女の好きな作品や今やろうとしている作品をお聞きしましたら、もっぱら、無伴奏の曲をやっているとのことでしたので、私は23歳の時、東京の日本アマチュア演奏家協会で初めて固定的にデュオをやったフルート奏者の星名さんの言葉を思い出していました。



「フルートはさ、ピアノと違って一本の旋律を奏でることしか出来ないからさ、一人で練習する時に和音が伴わないから、すごく孤独なんだよな。だから、岡田君、ぼくとステディーにやってほしい。練習の時から一緒にやって欲しいんだ。つまり、俺の相方になって欲しいんだ。」



彼女は、当時の星名さんと全く一緒の状況でした。ただ、違っていたのは、星名さんは人生の先輩だったけど、彼女は、人生の後輩だった、というだけのことでした。



まあ、世の凡人達は、合奏相手の性別の方を意識するみたいですが、そんな馬鹿げたことはありません。



室内楽においては、フレージング、拍の食い方、アクセントの感覚などの一致が一番大切なことで、性別や年齢は全く関係ないのです。



合奏相手が同性でも、異性でも、ゲイでも、レズでも、バイセクシュアルでも、性転換者でも、トランス・ジェンダーでも、全く関係ありませんし、若くても中年でも死にかけでも、全く関係ないのです。フレージング、拍の食い方、アクセントの感覚などの一致が一番大切なことなのです。



ただ、私は香川県の出身でしたので、東京で星名さんと出会った23歳当時から漠然と感じていたのです。



「星名さんも香川県の出身ならいいな。瀬戸内海の風情や波の音も共有できたら、フレージング、拍の食い方、アクセントの感覚、なんかは、すぐに共有できるだろうからな。」と。



そして、いつの日か、室内楽を日常的に一緒に楽しめる、楽器演奏家の人と香川県で出会って合奏できる日が来るといいな、というのが、私の夢でした。



それが、55歳になった今、実現しました。来る、10月20日の、高松市林町「カフェクサカ」でのサロンコンサートで二人でデビューします。



デビューはデビューにすぎません。ステディーな室内楽アンサンブルは最低でも10年は続けて成長しなくてはいけないので、このあたりの体制が出来ましたので、とても嬉しいことです。



さしあたり、J.S.バッハのハーモールのフルートソナタ、プーランクのフルートソナタ、フランクのイ長調のソナタ、フォーレのファンタジー、サンカンのフルートソナタ、あたりと、たくさんの小品、をやりながら、私が作曲を開始した、フルートとピアノのデュオ曲をやってゆくつもりです。



そして、デュオが完全に完成すれば、あとは、順次、ヴァイオリンなど他楽器を加えて、トリオ、カルテットなどに広げてゆけばよいだけのことなのです。



いきなり、大編成が必ず失敗することなど、室内楽の常識程度は熟知していますので、ご心配には及びません。



でも、香川県内で出来るということは、素晴らしいですね。練習前後は、東京にいた頃のように、喫茶店や中華、フレンチ、居酒屋、などで、ワイワイガヤガヤすることは簡単なことですが、本格的なうどん店は、香川県民同士だと、一番癒されるのですから、こういう事態は、地縁関係のない東京では出来ないことなのです。



「さぬき麺市場」は、多度津町の神原社長が私の自宅近所の高松市郷東町に3年前にオープンさせたお店でしたが、急成長して、伏石町に一つ目の支店をオープンさせたのですが、来月の10月に、香川サンメッセ近くに二つ目の支店をオープンさせるそうです。



でも、神様は素敵な偶然をプレゼントしてくれました。



昨日、「さぬき麺市場・伏石町店」に、S女史と一緒に入店したら、神原社長が手打ちしていたので、びっくりして、ご紹介しました。そして、食後、私達のテーブルに神原さんがいらっしゃったので、いろいろお話しました。



そのうち、二人でデュオのジョイントサロンコンサートをする時には、神原さんに手打ちうどんを休憩時間に出してもらうようにセットしようと思います。全国的には、ラヴィーヌ将軍のように風変わりなコンサートでも、うどん県では、あたり前のコンサートにしたいからなのです。



『うどん県・ラヴィーヌ・デュオ』という命名は、このあたりを象徴したものなのです。



観光資源なんてえらそうなことは考えていません。うどんと讃岐弁は不可分なのですから、「演奏時、少しミスっても、かんまんでないんな。」という、かまわないのかかまわなくないのか、全く意味不明のファジーな讃岐弁に基づくデュオなのです。



なぜなら、室内楽は、結果ではないからです。作り上げるプロセスの方が数億倍大切なことなのですから。



結果の成功はプロセスがしっかりしていれば自然についてきます。また、天気がよかったり湿度が低かったりすれば、うまくゆくこともある、という程度のことなのです。



掲載写真は、「さぬき麺市場・伏石町支店」の、『かけうどん』(180円)、『300gの、びっくり鶏天丼』(250円)、『大根おろし』(無料でとり放題)〔しめて430円〕、です。



安くて美味しいということは素晴らしいことなのです。だって、ワンコイン以下ならば、ごちそうしてもされても、大した問題になりませんからね(笑)。




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