2013年01月02日

今年の年明けうどん

今年の年明けうどん





去年の年末から2013年の年始にかけて、私は、体調がすぐれなかったので、餡餅入り白味噌仕立てのお雑煮や、いつもの、天勝のお煮しめ、はやめて、うどん三昧にしました。



近所のミニストップは、いつも、宮武製麺の生うどんを売っていますので、便利です。



まあ、ほかの県は知りませんが、香川県高松市では、昔から、年越しそばを食べる習慣はありません。私の生まれ育った、高松市瓦町にあった、祖父の経営していた「丸天旅館」の年越しの大晦日の夕食は、「すき焼きパーティー」に決まっていました。



住み込みの板前さんや仲居さんが多かったので、大広間で盛大なすき焼きパーティーをしていましたが、そのしめは、高松市番町にあった「久保製麺所」のうどんに決まっていました。そのあと、ロビーで、大好きな板前さんの浜田君にだっこされながら一緒に紅白歌合戦を見たものでしたが、夜食には、うらのおばさん(飯炊き専門のおばさんのこと)が、年越ししっぽくうどんを作ってくれ、とても美味しいホクホクのサトイモたっぷりの、おしっぽくをいただいたものでした。



ですから、年越しそば、という習慣を私が目にしたのは、早稲田大学入学時に上京したときでしたね。



でも、高松の実家では、餡餅入り白味噌仕立てのお雑煮を元旦に、末広がりの8個も餡餅の入ったものを食べないといけませんでしたので、大晦日にそばのような消化の悪いものは絶対に食べさせてくれなかったと思いますね。うどんは消化のよい食べ物なので、元旦もおせち料理が一段落したら、うどんをいただくことが多かったです。



が、うどんの材料の小麦は香川県産でしたし、うどんのだしは香川県観音寺市沖の伊吹島のイリコ〔干したうるめイワシ〕でとりますし、香川県小豆島の丸金〔マルキン〕醤油、香川県坂出市の塩田で取れた塩と、香川県大川郡名産の和三盆糖で味付けしますので、完璧な地産消費のヘルシーなものでしたね。



夏場に、東京でいただいた信州そばのザルそばは、素晴らしく美味しいと思いましたが、讃岐うどんと違って噛まないといけないので、食べるのに時間がかかって面倒だな、って感じたものでした。これが郷里の高松だったら、夏場は、冷たいかけうどんでしたから、噛まないで流し込むと冷却効果ははるかに強かったように感じました。



まあ、よくも悪くも、讃岐うどんは、香川県では離乳食ですし、総入れ歯の高齢者のいらっしゃる老人ホームでは必須の食材でしたから、全世代OKの万能食だったのです。讃岐うどんのこし、は、硬さではなく、喉越しのことなので、香川県民は、讃岐うどんを食べるのではなく飲むのです。



従って、年明けうどん、などというものは、「さぬきうどん振興協議会」が2008年に金儲け目的で始めた習慣に過ぎませんので、幼少期からうどんを日常的にいただいてきた私には、あってもなくてもよい程度の習慣なのです。



が、年明けうどんのベースが、真っ白のうどんの上に、赤いものをトッピングするなどして紅白にする、というものでしたから、トッピングに赤い大海老の天麩羅、明太子、梅干、赤いカニカマなどを載せる店が出現したり、うどんの生地にトマトや梅干を練りこんだ赤い麺と白い麺の混じったものにするお店が出現しましたので、ちょっとアミューズメントの幅が広がった、という程度のことなのです。



香川県内のうどん店もいろいろやっているのですが、圧倒的に人気があるのは、梅干ですね。イリコだしとの相性もいいですし、餡餅雑煮をたくさんいただいた後は、あっさりといただけますからね。



讃岐うどんはあくまでも、香川県民の日常食ですから、かけうどんを200円以上にする香川県内資本のお店はほとんどありませんし、元旦に営業しているうどん店は観光客からぶったくる、拝金主義に堕落したお店ですので、1200年前からうどんを食べている香川県では100年も続かないと思います。



ですから、お正月の讃岐うどんは、1月2日からなのです。



私は、今日のお昼、丸亀市の宮武讃岐製麺所直営のセルフ店「いきいきうどん・高松支店」で、『年明けうどん』(300円)をいただきました。



掲載写真がそれですが、300円もするというのは、よそ者の「丸亀製麺」並に高いのですが、ここの年明けうどんは、載っている昆布の佃煮の味付けが素晴らしいので、私はOKだと思っています。



もちろん、一般店の「もり家」の『年明けうどん』は、大海老の天麩羅をたくさん載せて、うどんも1.5玉分なので、480円もしてもOKなのです。








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