2013年08月01日
「二十四の瞳」のこと、等


『海の色も山の姿も昨日につづく今日でした。』
壺井栄女史原作の傑作「二十四の瞳」の冒頭のこの一節は、なんと素晴らしい霊感に溢れた文言でしょう。
第二次世界大戦に巻き込まれて、教え子が戦死したり失明するような事件が起こる前の、平和な、香川県小豆島の自然を語っているのです。
この傑作は、1954年に、高峰秀子主演で、映画化されましたが、1987年には、田中裕子主演で、再度映画化されました。
私は、映画全体としては、最初のもの(掲載写真は、その1シーンです。)、が強烈に印象に残っていますが、1987年の映画では、三枝成章氏の音楽が素晴らしかったので、音楽的にはとても記憶に残っています。
で、今回は、松下奈緒さん主演で、8月4日(日)21:00~、テレビ朝日系列〔香川県高松市では、瀬戸内海放送〕で放送されるので、とても楽しみにしているところです。
この映画や放送を見る度に、私は、どうして、日本人は、物欲の塊になり、人の命を軽視するようになってしまったのだろう、と感じます。
その意味では、モンスターペアレント、いじめ、殺人の急増、電気代が安くなるという理由で、原発再稼動を放置しているような、今の時代を担っている、政治家や財界の皆様には、是非、ご覧いただきたい物語ですね。
もちろん、「二十四の瞳」をご覧になっても、人の命の大切さを感じないばかりか、お金儲けしか考えられなくなってしまった、感受性が捻じ曲がってしまった自己顕示欲だけの物体には、「二十四の瞳」は、『豚に真珠』でしょうから、死ぬまで見ないでいいですよ(笑)。
私は、亡き、壺井栄女史が、生前、愛用していたので有名な、老舗和菓子店の、高松市片原町商店街の「三友堂(さんゆうどう)」の『木守(きまもり)』〔柿餡の入ったモナカ〕を、今日、買ってきていただきました。
食べ慣れたお菓子なのですが、まさしく、地産地消だな、って、感動しました。
この種の感動を感じた時、私は、なぜか、シューマンの「アラベスク」を弾きたくなってしまうので、ピアノで演奏しました。
ところで、高松市瓦町の老舗旅館の「丸天旅館」の女将をしていた亡き母から聞いたところでは、明治5年創業の「三友堂(さんゆうどう)」は、明治維新になって、身分制度がなくなったときに、江戸時代に武士だった若者の親しい3人が協力してこの店を始めたため、「三友堂(さんゆうどう)」という店名になったのだそうです。
高松中央商店街には、餡餅雑煮に入れる、餡餅の老舗「エビスヤ」(明治43年創業)、帯留め、などの和装小物専門店の「高橋萬珠堂(タカハシマンジュドウ)」(昭和2年創業)、エアコンがなく、入口が古色蒼然としているカキ氷店「美代志野(みよしの)」(昭和11年創業)〔カキ氷を食べた後、お腹が冷えるといけないことを気遣ったメニューとして鍋焼きうどんが年中置いているので有名です。〕、などの老舗がいっぱいあるので、私は驚かないのですが、東京から遊びに来た友人は、みんな、大変に驚かれるみたいですね(笑)。
まあ、氷イチゴや、クリーム白玉あんみつを「美代志野(みよしの)」で食べた後、熱い鍋焼きうどんを食べないと、うどん県高松市でうどんを食べたことにはならないのですけどね(笑)。
それにしても、「フェイスブックにおいて、友人の発言に対して、『いいね』があるのに、『悪いね』や『よくないね』、がない事態が、『昨日につづく今日でした。』」という、本音を隠す状況を作っていることは、本当に困りますね(笑)。
このような、付和雷同な状況の蔓延が、下記のような今の状態を作っているのですからね。
『原子力発電所の数も、殺人事件の発生件数も、昨日につづく今日でした。』
『コストパフォーマンスしか理解できない、人間の能力低下も、J.S.バッハの、フーガの技法、が聴き取れない、人間の感受性の欠落も、昨日につづく今日でした。』
『東京電力の役員報酬も、薬品や化粧品の捏造件数も、昨日につづく今日でした。』
私の結論;
「いつ、どのように、反撃するの?」
「10倍返しするのは、今でしょ !!!」

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Posted by 岡田克彦 at 11:37│Comments(0)
│原発反対