2014年06月09日
上天神近辺の視察サイクリング




「吉野家」等の牛丼屋では、ご飯の上に載せている、牛肉とタマネギなどを煮込んだものを、別皿に盛り付けて、『牛皿』と呼んでいます。
私が生まれて初めて、牛丼、という物体を見たのは、18歳の時、早稲田大学進学のため上京した、東京新橋の昼時の「吉野家」でした。
以来、大卒後も東京で37歳までずっと、住友信託銀行で勤務したり室内楽作曲や演奏をしていましたので、吉野家では随分、牛丼や牛皿をいただいたものです。
当時の、東京の蕎麦屋のうどんは、泥水に小麦を練った物体が浮き沈みしている不気味なものでしたので、絶対に食べず、当時の私にとって、麺類は、イタリアン、日本蕎麦、ラーメン、で、たまに高松に帰省した時だけ、うどんをいただいていました。
宇高連絡船に乗って宇野に着く前に、後ろ甲板で讃岐うどん〔エビ天の載った簡単なものでしたが〕をいただいた時は、しばらく、うどんとお別れになるんだなあ、と感じたものでしたから、高松港を出る時に流れていた「蛍の光」は、讃岐うどんとのしばらくのお別れの曲でしたね。
それはもう、見送りに来てくれた家族、友人、との別れなんかよりも、ずっと、讃岐うどんとのしばらくのお別れの方が、私にとっては一大事でした(笑)。
当時、東京から高松に帰省した時、私が一番食べたかったものは、番町の「番丁」、「久保製麺」、「さか枝」の、『かけうどん』でしたね。
が、母や祖母は、久しぶりに帰省する私のために、寿町の「ステーキハウス 千萬」へ連れて行こうとしたので、大体、モメましたね(笑)。
ステーキなんてお金さえ出せば、どこででも美味しくいただけるものでしたが、コシのしっかりした麺の、朝のうどんは、高松でないと食べられませんでしたからね。
大体、総合的に見て、高松の「ステーキハウス 千萬」のステーキは、新宿のステーキハウスや大阪中津のステーキハウスよりも、高価なのに美味しくなかったですから。
で、結局は、妥協点として、「川福」か「かな泉」の、『うどんすき』になったのでしたが、ずっと高松で暮らしていた、母や祖母は、どうして、私がうどんにこだわるのか、理解できなかったようです。
1980年当時の日本には、まだ、地方分権も地産地消もなく、ひたすら、中央集権国家でしたからね。
もちろん、ケンタッキーフライドチキンの支店が初めて、高松市南新町に出来た時には、大騒ぎになりましたよ。
私は帰省時に、母、祖父母を連れて食べに行ったのですが、あまりの美味しさに、母と祖母が、どうやって作っているのかを店員に聞いたのですが教えてくれなかったのでモメました。
「克彦。ほんまに美味しい鶏のから揚げを東京では食べよんやのう。」
「ちゃうちゃう。これは、鶏のから揚げとは違うんや。アメリカから来たんやけんのう。ぼくが、シアトルに留学したときにはあったんや。それが、日本に進出してきただけや。東京の名物とは違うで。」
「何で作り方教えてくれんのかいのう。性根が悪い。」
「企業秘密や。アメリカのもんやけん、日本人みたいなもんには教えんのやろうのう。」
「秘密はいずれバレまっせ。それまでの短い間稼ぎたいだけなんやろうのう。」
「まあそうやの。ほんだけど、アメリカの人から、お母さんやおばあちゃんに、醤油豆の作り方教えてーたー、言われても、面倒くさいでしょうが。それと一緒や。」
「同じ人間やのにいかんのう。」
「アメリカはちょっと前まで黒人を差別しよった国でっせ。アジア人も差別しとるに決まっとりまっせ。」
「いいや、マッカーサのお陰で日本は救われたんで。なんで、ケンタッキーフライドチキンの作り方くらい教えてくれんのかいのう。」
「マッカーサも給料をようけもらいたかったけん、頑張っただけやろ。ケンタッキーフライドチキンも教えん方が儲かるけん教えんだけのこっちゃ。」
「お金は天下の回り物やのに、アメリカ人は、くそぼっこじゃのう。」
「まあ、日本もアメリカと仲良くしたらええけど、ほっこなところは、伝染されんように気つけないかんやろうのう。」
・・・・・
こういう会話をしていた少し後、祖父母は痴呆症になったので老健施設に入ったのですが、お見舞いに行くときに、ケンタッキーフライドチキンを持参すると、大喜びでした。
昨日は日曜日でした。久保田さんとコラボをやったあと、午後、ゆめタウンに用があったので、一人で自転車にて、のーーーんびり、産業通りを南へ行って、高速下のバイパスを上天神まで走り、ゆめタウン近辺を視察して帰宅しました。
まあ、いろいろ、飲食店が新しく出来ていたりしますので、見ておかないといけません。
その中では、うなぎ丼580円、というお店を見つけましたが、「吉野家」よりも安い、ということは、食品偽装の疑いが濃厚な気がしました(笑)。
2時間ほど、サイクリングを楽しみましたので、ちょっと暑いなあ、と感じましたので、帰宅後シャワーを浴びてから、夕食のうどんは、近所の「さぬき麺市場・郷東本店」でいただきました。
「さぬき麺市場」は、肉うどんに載せている、讃岐牛100&の『牛肉のしぐれ煮』をトッピングとして出していますので、無料の『大根おろし』『レモン』と共に、『冷やしうどん』をいただきました。
ビタミンE、リコピン、は、常時、いただくようにしていますが、DHAとEPAは、青い魚で摂取できますので、私はサバを必ずいただくようにしています。
夜食に、コープが持って来てくれていた、『サバのしぐれ煮』を冷たい海苔茶漬けにそえて、いただきました。
掲載写真は、順に、「さぬき麺市場・郷東本店」の『冷やしうどん』、『大根おろし』、と、コープ香川の『サバのしぐれ煮』、です。

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Posted by 岡田克彦 at 08:19│Comments(0)
│讃岐うどん