2011年05月21日
『鰆(さわら)の味噌漬け』

鰆(さわら)の押し寿司のところでご案内したように、鰆(さわら)は、瀬戸内では春の魚の代表です。
高松では鰆の味噌漬けが、郷土料理になっているほど、非常に大切な料理です。
香川県三豊市仁尾町仁尾浦が、京都加茂神社の「海の荘園」だった平安時代、獲れた魚をおいしく献上するために、いろいろな工夫がなされましたが、鰆の味噌漬けは、おいしさを保つための知恵と、独自の味付けから生まれました。
かつては、家ごとに自家製の味噌があったようですが、今では、スーパーでも魚屋さんでも買うことが出来ます。
贈答用としても、よく使われます。
掲載写真は、鰆の味噌漬けです。高松市内では、お寿司屋さん、割烹、居酒屋のほか、天麩羅専門店にも置いています。
『鰆(さわら)の味噌漬け』は、私の好物の一つで、少なくとも、『サーロインステーキ』よりは、はるかに、文化水準の高い食べ物(笑)だと確信しています。
大体、私は、肉料理においても、ナイフとフォークでいただく『サーロインステーキ』のような野蛮な食べ物よりも、お箸でいただく、しゃぶしゃぶや焼肉の方がはるかに好きですが、戦争でアメリカに負けた記憶が払拭できない、私の両親の世代の戦中派の皆様は、『サーロインステーキ』が大好きなようですね(笑)。
歴史的にも、私は、広い意味での、アジア人だ、と、痛感しています。
ところで、ここのところ、私のブログでは、東京電力と電力会社と癒着していた経済産業省のことについては書いていません。
全く、言語道断の、人命無視のひどい出来事ですけど、つきつめれば、人の命よりお金が大切な、拝金主義者のやったことですから、ひどい時代になったものだと思っています。
既得権、たんす預金、保身に執着する一生ほど、おろかな生き方はないのですけど、愚か者は死ぬ時に、自分の、既得権、たんす預金、保身への執着で、どれほど酷いことをしたのか、気づくのでしょうけど、白骨になる直前ですから、全て、手遅れなのです。本当に可哀相な物体ですね。