2012年01月14日

昨日の幸せな「サブウェイ・高松/香川県庁前店」

昨日の幸せな「サブウェイ・高松/香川県庁前店」





「高松のど真ん中の中新町(なかじんちょう)の交差点にあったロータリーの池が沸騰して、熱くて飛び込んだ人全員が熱湯で亡くなった、って、4年前他界した母から聞きましたけど、本当に地獄絵だったんですね。」



「そうやそうや、中新町の交差点には大きなロータリーの丸い池があったんじゃ。高松大空襲の時、B29に、ようけ焼夷弾落とされて周りの防空壕にも炎が迫って来たけん、熱うて熱うてみんなあの池に飛びこんだんやけど、次々と爆弾が落ちてきて、全員茹だってしもうてみんな死んだんや。高松は8割が焼け野原になってしもうてわややったけど、なんとかそこから立ち直って来たんや。ほんまにのう、5日前の6月29日には、岡山が大空襲になって、北の空が真っ赤やったけん、次は高松もやられる言うて町中から逃げようとする人もおったんやけど、憲兵が来て、『敵前逃亡するとは、それでも貴様は日本人か。この非国民。』言うてしかられたけん、逃げられずにようけ死んだんでっせ。7月4日のことやったけん、広島にピカドン(原爆のこと。放射線がビカッと光ってドンと落ちた瞬間に全員死んでいたので、アメリカの新型爆弾のことはこのように呼ばれていました。)が落ちる1ヶ月前のこっちゃった。」



大正15年生まれの、仲良しおばあ様二人連れが、ゆったりした足取りで、サブウェイ・高松県庁前店の喫煙室に入ってきて、昨日の午後、金曜日のサンドセットをいただいたあと、ラークをくゆらせていた私といろいろお話していた時のことでした。



「ここのコーヒーは美味しいの。ええ店が近所に出来てよかった。」



と話しかけられたのが始まりでした。



母の介護のことや、高松市社会福祉協議会のホームヘルパーが、香川県内では群を抜いてレヴェルが低いので、何かあったら、香川県の社会福祉協議会に相談したらよいこと、高松市内の介護タクシーの中では東讃交通が最悪なので東讃交通にだけは頼まない方がよいこと、足腰が丈夫なので、ゆっくりでいいから少しでも歩かれたほうがよいことなど、母を介護していた私の知りうる限りの情報を提供させていただき、いろいろお話していた時のことでした。



東日本大震災に遭遇して、最大の問題は、原子力発電所の存在、放射線に若い人たちが被爆する危険性であることが明白なのに、全国の電力会社が原子力発電所を止めないでコストパフォーマンスのことばかり考えて、財界も政界もお金儲け第一に考えて人の命を軽視している態度は、高松大空襲の予兆があった時、高松市中心部から郡部へ避難しようとした人達を、「非国民」と罵って逃がさなかった憲兵と同じ精神状態であることなど、いろいろお話して、「世も末ですなあ。ろくな政治家がおりませんなあ。」と言っていたときのことでした。



「サブウェイ・高松県庁前店」、近辺に住んでいる人たちには、知識階級が多いので、四国電力に対して原発を増やして景気をよくして欲しい、などと考えている人は一人もいないことは明白なのですが、私が、



「毎日、電気をつけるたびに感じることなんだけど、確かに、電気の存在は有難いものなんだけど、この電気が、愛媛県の伊方原発から流れてきているのだとしたら、電気のスウィッチを入れる度に、弘法大師のバチがあたるんじゃないか、って感じるんですよね。」と言ったことに、お二人のおばあ様が深く同意されたところから、電気がなくても人間は死なないけど、放射線は人間を虐殺する可能性がある、という素朴な結論に達して、電気なんてなくても生きてゆけるし戦争で焼け野原になったところから苦労したけど立ち直ってきたご自身の経験では、電気なんかいらないという覚悟を決めたほうがいい、というお話になりました。



日本は、国民主権国家だったはずなのですから、非常事態になる前の準備段階は、全ての物事が、国民主権で推進されなくてはならないのに、そうならない原因の最大のものは、拝金主義に陥った、野蛮な政界財界の皆様、視聴率最優先主義に陥った、マスコミの皆様の自覚と反省の不足であることは、既に、常識になっていることなのです。



福島原発事故の次の原発事故が起こる前にどうすればいいのか、という問題は、岡山大空襲があった次に来るはずの高松大空襲が実行される前にどうすればいいのか、という問題と、全く同じ、とても簡単で幼稚な課題なのです。すなわち、結論の絶対的な前提条件として、第一に優先されなくてはならないことは、一人でも多くの人の命を救うことなのであって、対費用効果やお金儲けを考えて、原子力発電所の稼動を推進したり、それを増やしたり、放射線をハンドリングしている物体の技術革新をすることでは断じてありません。



換言すれば、全ての問題解決は、ヒューマニズムにとどめをさすのです。マネタリズムで人の命を救えないことなどは、大昔から決まっていることなのですよ。







昨日の幸せな「サブウェイ・高松/香川県庁前店」



このたび、「香川県はうどん県に改名しました」と聞いて、どうせ観光客誘致、金儲けの手段だろう、としか感じないあなたは、既に、拝金主義に堕落していますから、原発問題を論じる資格はありません。



「香川県はうどん県に改名しました」という文言は、文化的な主張なのです。その証拠に、「池上製面所」のルミばあちゃんは共産党ですし、「山越」の大将は創価学会の会員で公明党なのですが、そんなものは、「池上製面所」や「山越」の素晴らしいうどんとは全く無関係なのです。讃岐うどんは1200年の歴史があるのです。日本共産党や創価学会なんか、讃岐うどんに比べたら、赤ん坊なのですから、そんなものは、讃岐うどんの判断基準にはならないのですよ。



そして、讃岐うどんの1200年の歴史に思いをはせるとは、1200年の間にこの世に生まれて讃岐うどんを愛して亡くなっていった、数え切れない人達の人生を思いやる、ヒューマニズムをしっかりと腹に据えて再確認することなのです。「池上製面所」や「山越」の年商や損益分岐点のような、下劣で短期間の出来事を考えて、少しでも節税したい、と思っている輩とは、思考の次元が違うのです。



昨日、私は、近所の、中学生の頃からの行きつけの名店「番丁」で、鶏肉、大根、ニンジン、椎茸、里芋、豆腐、お揚げ、コンニャク、ショウガ、柚子コショウ、と、この店のしっかりしたこしのうどんのたっぷり入った『しっぽくうどん』をいただいたあと、生野菜をいただいて栄耀バランスを完璧にするために、「サブウェイ・高松県庁前店」に赴き、『ハム、6種類の生野菜とチーズの、ハニーバンズトーストのサンドウイッチ』と、『アイスカフェラッテ』をいただくという、栄養的ゴールデンコースの遅い昼食をいただき、「サブウェイ・高松県庁前店」で出会った、大正生まれの二人のおばあ様の、原子力発電所に関する正しいご意見を拝聴し、お腹もハートも豊かに帰宅しました。



そして、とても幸せな気分で、美空ひばりの歌った「愛燦燦」をアレンジしました。



小椋佳氏の書いた、「愛燦燦」の歌詞にあるように、『わずかばかりの運の悪さを恨んだりする』ことなく、『人待ち顔して微笑む未来』を見て生きたいと思いました。そして、全ての生まれてきた人達が、『人生って嬉しいものですね』と思えるような世の中になればいいな、と願っています。



掲載写真は、順に、「サブウェイ・高松県庁前店」の『ハム、6種類の生野菜とチーズの、ハニーバンズトーストのサンドウイッチ』と『アイスカフェラッテ』、「番丁」の『しっぽくうどん』、です。














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