2013年10月12日
高松市「番丁」の『松茸うどんセット』



今年もまた、香川県庁真裏の、高松市「讃岐手打ちうどん・番丁」の『松茸うどんと炊き込みご飯セット』(650円)が始まりましたので、昨日、いただきました。
ここの松茸うどんの松茸は、カナダ産の薫り高いものなので、徳島のスダチの香りと共に、いただけますので、私の生まれ育った、高松市番町4丁目の地元店として、中学生の頃から愛用しています。
私が附属高松中学校に通っていた14歳当時(大阪万博の開催された1970年)、ここが開店したのでしたが、高松市内の讃岐うどん店としては、初めて、鳴門ワカメをかけうどんにトッピングしたお店でした。
たしか、当時、ここの「ワカメうどん」は、100円の一般店でした。そして、隣の喫茶店でコーヒーを飲むと250円もしたので、祖父や母親から、「絶対に喫茶店でコーヒーのような贅沢なものを食べたらいかん。そんな贅沢しよったら、お大師さんのバチガあたりまっせ。」と言われていました。
が、隣のガラス張りの喫茶店には、とてもおしゃれなご婦人方が、お洒落なテーブル席で、ウインナコーヒーを飲んでいたのが見えたので、ぼくは羨望のまなざしで見たりしていると、
「克彦、なにしよんな。あんなほっこまいのおなご見よったら、目が悪うなるで。」
と祖父に叱られましたが、歴史が大好きだった私は勉強を熱心にしたため、近視になってしまいましたら、またまた祖父に、
「ほれ見てんまい。コーヒー飲みよるほっこのおなご眺めたけん、お大師さんのバチがあたったんじゃあ。」
と言われました。が、ぼくは当時から生意気だったので、言い返していました。
「おじいちゃん、何、えらっそげに言いよんな。おじいちゃんは、番町4丁目の『久保製麺』のうどんが一番美味しい言いよったけど、あそこは、さつま揚げしか載っとらんので。ワカメは体にええけん、『番丁』のワカメうどんのほうが美味しいと思うけど、とっしょりやけん、ワカメの味がわからんようになってしもうたんやの。大体、おじいちゃんの作るワカメの味噌汁は、白味噌やけど、ぼくは、鳴門の『びんびや』の赤出汁のワカメの味噌汁のほうが絶対美味しいと思うで。それと、お大師さんのバチ、言うたら、どんなもんか具体的に説明しまあせ。人を叩く道具な。お大師さんがそんな暴力ふるうことはないと思うで。」
こうやって旅館を経営していたおじいちゃんは、孫のぼくにやり込められると、笑いながら「克彦はかしこいのう。」と謝って、次の夏休みには、必ず、旅行に連れて行ってくれたので、本当に優しいおじいちゃんでした。
さてさて、この、松茸うどんは、素晴らしいものなのですが、付け合せの、炊き込みご飯には、山菜が一杯入っているので、おこげのところなど、素晴らしいのです。
また、「番丁」の『豆腐のおでん』(100円)は、開店当時から、生粋の豆腐店から取り寄せているので、箸休めに抜群なのですよ。
・・・・・こういった次第で、『松茸うどんセットと、豆腐のおでんも合わせて、夕食を、高松市「番丁」でいただくと、750円ですから、本当に、ガストになんか行く気がしないのですよ、私は。
だってね、うどんを食べ終わった後に残っているイリコダシの残りのスープは、松茸のエキスとスダチの香りの、最高のお吸い物なのですから、炊き込みご飯に添えて、豆腐のおでんと一緒に食べると、素晴らしいのです。
これで、しめて、750円で、お腹一杯になるのですから、ガスト等では、永久に対抗できないのです。
掲載写真は、高松市「番丁」の『松茸うどんセット』『焼き豆腐のおでん』、です。

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