2014年03月24日
『LEADERS リーダーズ』を見終わって


トヨタ自動車の創業者・豊田喜一郎氏をモデルにした、佐藤浩市主演の、TBSテレビ 2夜連続大型ドラマ『LEADERS リーダーズ』が、昨夜、終わりました。
豊田喜一郎氏のトヨタ創業の基本理念、「人材は宝、社員は家族、乏しきを分かつ」を前面に押し出した、予想通りの素晴らしい内容でした。
この、基本理念の前半は、従業員のリストラなどは絶対に有り得ない、という、日本の高度成長時代を支えた言葉で、後半は、「富の再分配」を言った言葉です。
従って、アメリカのスタンフォードあたりで始まった、最近の軽薄な成金主義を助長する、人材もコストと考えるだけの、拝金主義とは全く異質なものなのです。
アベノミクスが成功するかしないかの責任は、安部総理にあるのではなく、IT長者のような軽薄な成金成功者を輩出してしまった、拝金主義の横行してしまった、現在の日本国民が根っこに持っている、間違えた価値観、にあるのです。
従って、第二次世界大戦後の何もなかった時代からの、高度成長時代が成功したように、アベノミクスが、スムーズに推移することは、私は絶対にないと思っています。
ところで、このドラマは、とても素晴らしい出来栄えのドラマでした。
が、ただし、一点だけ文句があります。
それは、このドラマのメインスポンサーが、野村證券〔ヘトヘト證券〕だったことです。
バブル崩壊直後に、従業員を一番最初にリストラしたのは、当時の、三和銀行と、野村證券、だったのです。
しかし、三和銀行は、従業員をいきなりリストラすることに対して、人事部に罪の意識があったので、リストラ5年前にリストラ予告研修をして、準備期間を置いたのでしたが、野村證券は、即刻リストラしたということを、住友信託銀行で10年間勤務していた私は、卒業した早稲田大学政経学部経済学科の、ケインズ経済学を専攻していた同じ研究室の友人が野村證券で働いていて、そういうリストラの憂き目に合ったことを、よーーーく、知っていますので、野村證券がメインスポンサーとは、TBSもなっていないなあ、と感じました。
スポンサー代を支払ってくれればいい、と考えているのだとしたら、TBSには、マスコミとしての自尊心は捨ててしまったのだろうと、思っています。
が、まあ、こういうことも、あと、10年くらいのことでしょうね。なぜなら、ゼネコンの次のリストラ導入職種は、マスコミだからなのです。
新聞社も、放送局も、20年程度のリストラ回避のための長期経営計画を立てないといけませんよ。
コメンテータという、わけのわからない皆様の言うことに惑わされずに、自社の将来を見据えた計画を立てるよう、お勧め申し上げます。
最後になりましたが、野村證券の別名、ヘトヘト證券、は、掲載写真の、野村證券の社章、から来ています。
その意味は、こき使われた従業員がヘトヘトになる企業、ということです。
若い皆様は、絶対に、野村證券や、そこからのスポンサー代に目がくらんでしまったTBSに就職してはなりませんよ。

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