2012年08月16日

ジャック君のこと

ジャック君のこと


ぼくのフェイスブックの頭のカバーというところに、自分の入った写真をアップロード出来る、とのことで、どれにしようかな、と迷ったのですが、1994年の高松Uターン後の写真から選びました。



もちろん東京にいた頃の外務省、ユニセフ後援のチャリティコンサートや、御茶ノ水カザルスホール等での自作自演室内楽の演奏会写真は、いっぱいあるのですが、昔の東京と今の東京は全然違っていますから、最近のものにしました。



でも、Uターン後、18年も経過してUターンの目的だった介護していた母も看取りましたが、ぼくは、いつも、作曲とピアノや室内楽、コラボを続けていますので、ピアノの前に座って自作を演奏する時には、ピアノソロであれ室内楽やコラボであれ、ピアノを始めた3才当時にタイムスリップしていますので、変なおっさんなのです(笑)。



その変なおっさんが自作やアレンジをピアノで弾いている写真はいっぱいありまして、倉敷御園旅館や岡山後楽園での写真、クレメント高松での写真、母の一周忌ころ香川県庁に頼まれて出演した栗林公園庭園コンサートの写真、2009年4月19日のサンポート高松での「おいでまいフェスタチャリティコンサート」の写真、ポップスとのコラボの写真、等、いろいろありました。



が、神戸の、当時23歳だったアマチュアヴィオラ奏者のジャック君との「逸珈琲」での2007年頃のスナップにしました。



2006年の母の逝去直後、彼はヴィオラを持って私と合奏するために高松に来てくれたのです。



その後、いろんな人達の激励もあって、母の一周忌を過ぎた、2007年10月14日(日)の、栗林公園庭園コンサートで、母と行った思い出で作曲した、ピアノ組曲「記憶の底の栗林公園 OP.111」(全18曲)の自作自演の初演を経て、やっと私は、母の逝去から受けたショックから立ち直り、平常心に戻れたのでしたが、そこまで回復できる一番の励みをぼくにくれたのは、アマチュアヴィオラ奏者のジャック君、でした。



母が亡くなって一人暮らしになったぼくの自宅で宿泊した時、いろいろ、シューベルトのアルぺジョーネソナタなどを合奏してうどんを食べて帰った後、隣の部屋で寝る直前に、彼は、ぼくの部屋に来て泣きながら言いました。



「オレ、オレさあ、もし、今、おふくろが亡くなったりしたら、ショックで生きていけないよ。岡田さんて強いね。オレも見習わないといけないや。」



この一言が、私を立ち直らせたのでした。当時、50歳近かった私にしてみれば、23歳の彼は、子供、あるいは、孫、の世代だったのです。



彼はラグビーをやっていたスポーツマンでヴィオラを始めて日も浅かったのに、顔をくしゃくしゃにして泣いているのです。その彼から言われたら、立ち直るしかないじゃないですか。



母の逝去にあたっては、いろんな人達がいろんな言葉を下さいましたが、彼の一言には、遠く及ばないものでした。



この時ばかりは、普段はあまり好きじゃない、シューベルトに感謝しましたよ。シューベルトが作曲した「アルペジオーネソナタ」を私と合奏するために、彼は、高松に来ていたのですからね。



シューベルトの「アルペジオーネソナタ」は、東京にいた頃、彼のヴィオラよりも数段上手なチェロ奏者と何回もやったことがありました。ピアノパートはイ短調のいたって簡単な曲なのです。



しかし、それ以来、私は、シューベルトの「アルペジオーネソナタ」については、彼のヴィオラ以外のアーティストとは絶対に合奏しないことに決め、彼のヴィオラのために、ピアノとヴィオラの作品を作曲して献呈しました。



ほんのささいな御礼に過ぎないのですが、彼に献呈した私の自作譜面には、彼と私以外の演奏を禁止する、という文言も入れましたので、これでいいのです。ピアノの入るクラシックの室内楽作品は山のようにありますから、「アルペジオーネソナタ」1曲程度を固定の人としか演奏しないことに決めても、全然、問題ないのです。



掲載写真は、フェイスブックに掲載した写真です。



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