2012年06月11日
「ばん家」の『釜玉うどん』

今日のブランチは、近所の「ばん家」に食べに行きました。
すると、若主人が、「今、茹で上がったがっかりやけん、釜揚げも美味しいで。」とおっしゃったので、私は、『釜玉うどん』をいただきのした。
天麩羅を見ると、バカでかい、『タチウオの天麩羅』が、120円でありましたので、新じゃがいもの天麩羅(80円)といっしょにいただきました。
『新じゃがいもの天麩羅』は、ほくほくで、とても美味しかったです。また、『タチウオの天麩羅』は久しぶりでしたが、本当に素晴らしく美味しかったので、若主人に、「タチウオの天麩羅なんて珍しいね。」とお話しすると、「タチウオは、今が旬なんやけどのう、その日の魚市場の相場によって、メニューに入れられるときと入れられない時があるけんのう。」とのことでした。
「ばん家」の釜玉うどんが美味しいことは、昔から決まっていますから、話題はもっぱらトッピングなのですね。
食後は、サービスの無料のインスタントコーヒーをいただきながら、若主人といろんなお話をしてゆっくりしました。
掲載写真は、「ばん家」の『釜玉うどん』『タチウオと新じゃがいもの天麩羅』、です。

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2012年06月11日
『初心忘るべからず』
世阿弥が60歳になった時に書いた、この名言は、「人生の試練のときに、どうやってその試練を乗り越えて行ったのか、と言う経験を忘れるな」という意味で、この中の『初心』とは、「芸の未熟さ」のことです。
先月の、5月26日(土)19:30~21:30場所;ライブ喫茶「Cafe Kusaka」に参画してよかったなあ、と思ったことは、この世阿弥の言葉、“初心忘るべからず”を私は思い出して、身にしみて、初心をすっかり忘れて、ピアノ演奏をしていた自分を深く反省したことでした。
ライブ喫茶「Cafe Kusaka」で私が出演する少し前にステージでピアノに向かった、ご年配のM氏はこうおっしゃいました。
「私にとってピアノを演奏することは心の栄養なのです。」なんと素晴らしい独白でしょう。
「私の大好きな、『トゥ・ラヴ・アゲイン』を演奏します。」必要十分な曲目紹介でした。
『トゥ・ラヴ・アゲイン』は、映画「愛情物語」で、カーメン・キャバレロがアレンジして演奏した、ショパンの「ノクターン OP.9-2」のことです。
演奏内容は、まだまだ完成度の低いものでした。まだ、譜面台に楽譜を置いて弾いていました。
しかし、ピアノに向かう真摯な態度、謙虚に自分の技量の不足を受け入れてその中で最大限の努力をしていることが、如実に感じられ、適当なアレンジで演奏していた私自身は、恥ずかしくて恥ずかしくて、とても深く反省したのです。
M氏がピアノを始めたのは、定年退職後でした。私などは3歳からビアノをやっていて、東京で早稲田大学時代の18歳から37歳まで、仕事の傍ら、日本アマチュア演奏家協会理事として、故.小倉朗先生などの作曲家の恩師の指導のもと、作曲を本格的に勉強しながら、ありとあらゆる室内楽演奏までやっているのです。55歳になった今日までに、ショパンの「ノクターン OP.9-2」などは、何万回ステージで演奏したか数え切れないのです。
暗譜しようと思わなくても、ショパンの「ノクターン OP.9-2」などは、指が覚えてしまっているのですから、マイルドセブンを吸うこととあまり次元の異ならないことなのです。私にとって、ショパンの「ノクターン OP.9-2」は、マイルドセブン、なのです。
こうして、作曲やアレンジを通して自然に身につけてしまった、作曲技法やアレンジ技法、という既得権にあぐらをかいて演奏していた自分は、一曲、一曲に向かう切実さにおいて、M氏には遠く及ばないくらい、切実さが欠落してしまっていたことを、深く深く、反省しました。
当日、私は、ステージで、「全世代メドレー」として、クラシック、ジャズ、ポップスをごちゃ混ぜにしたものを演奏する中で、ショパンの作品から下記のように、幻想即興曲 OP.66、別れの曲・エチュード OP.10-3、ノクターン OP.9-2、の3曲を入れていました。
平均律より(J.S.バッハ) ~ ミスティー(ジャズ) ~ 映画「ディアハンター」のテーマ(スタンリー・マイヤーズ) ~ トロイメライ(シューマン) ~ 浜辺の歌(唱歌) ~ 幻想即興曲 OP.66(ショパン) ~ 涙そうそう(夏川りみ)~ リンゴ追分(美空ひばり) ~ 別れの曲・エチュード OP.10-3(ショパン) ~ 手紙・・・拝啓 十五の君へ(アンジェラ・アキ) ~ ハナミズキ(一青窈・ヒトトヨウ) ~ ノクターン OP.9-2(ショパン) ~ Everything(MISIA)
しかし、このショパンの3曲の全音ピースの楽譜を、近所の高松市丸亀町商店街の「京坂屋楽器店」で買って帰って自宅のピアノに向かって必死で練習した、中学校時代の頃のことを、しっかり覚えていましたので、まだ、自分が未熟だった「初心」のころのことを思い出して、「何て、手垢にまみれた曲を演奏しているのだろうか、手垢にまみれた作品の演奏を手垢にまみれていないように聴かせるだけのアレンジ技法にあぐらをかいて演奏しようとしているんだろうか」、と感じ、本当に恥ずかしくなり、深く反省したのです。
Mさん、本当に有難うございました。あなたは、私の「初心」を思い起こさせてくださいました。
その直後、私の高松ファンクラブ会長の、高松市国分寺町の80歳近いK女史に電話でこのことをお話したところ、とても喜んでくださいました。
以来、私は、『初心忘るべからず』と思って、J.S.バッハの平均律、一巻、二巻、全48曲を順番に練習し始めました。続けて、ショパンのエチュード集(遺作含めて、全27曲)、ドビュッシーのエチュード集、フォーレのノクチュルヌ集、スクリャービンのエチュード集、と、かつての自分のレパートリーを、初めて出会った時の深い驚きに満ちた感動を再現できるように、死ぬまで、やってゆきたいと決意しました。
Mさん、本当に有難うございました。重ねて、厚く厚く御礼申し上げます。

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