2012年06月19日
コラボサロンコンサートを終わって

ここのところ、高松市と丸亀市のライブサロン喫茶での、コラボコンサートを終わって、いろいろと感じることがあり、ずっと続けようと思いましたので、それについて書きます。
すなわち、高松市の「Cafe Kusaka」、丸亀市の「Cafe Refrain」という二つのライブサロン喫茶に集まった香川県のいろんな楽器を演奏している若者達のことです。
こういうライブ喫茶には、ともすれば、おやじバンド、ばかりが集まったり、カラオケ喫茶のようになるケースがあります。高齢者が増えていますから、それはそれでいいのです。
しかしですね、初めて接するスタイルの音楽に対する反応は、楽器を演奏している、20歳代以下の若い人達の方が、絶対に、ピュアーなので優れていることは間違いのないことなのです。
聴くだけの若者も、聴覚は絶対にピュアーに決まっているのです。私のように55歳になると、目は老眼が来ていますので、楽譜から音を取るときには、老眼鏡が必要になったりすることもありますし、聴覚は一番丈夫で長持ちなのでいいのですが、もしかしたら、耳が遠くなる、ような事態もありますので、感覚器官は若い人の方が絶対に優れていることは間違いのない絶対的な事実です。
こういう観点では、高松市の「Cafe Kusaka」、丸亀市の「Cafe Refrain」は、いずれも、演奏者、聴衆、全てが若いので、素晴らしいのです。
私は、高松市の「Cafe Kusaka」、丸亀市の「Cafe Refrain」、いずれでも、誰でも知っている、ショパンのナンバー、ポップスのアレンジをやったあと、続けて、J.S.バッハの平均律第一巻24番のロ短調フーガを演奏しました。これは、聴衆の反応を確認するためなのです。
そして、3声のフーガという、ホモフォニックなポップスやジャズではほとんど使われない、ポリフォニックな対位法的な音楽に対する、彼らの反応を見て、安心したのです。
なぜなら、日本人は、もともと、ホモフォニックな感性ではなく、ポリフォニックな感性を持っているからなのです。
民謡がそのいい例ですが、日本人の原音楽は、一本の旋律と手拍子であって、コード進行(和声・和音)という概念はなかったのです。
このあたりを、キラキラした目で聴いている若者達から私は感じましたので、とても安心しました。
もちろん、ホモフォニーとポリフォニーは、和声学と対位法、という、作曲学の2大基本要素ですから、両方を習得していないといけないのですが、一つの作品で使われる際の、この2つの要素の力関係は、非常に大事なことなのです。
J.S.バッハの平均律第一巻24番のロ短調フーガにおいては、その再現部の中で、全く和声(コード進行)の存在しない、ポリフォニーだけの無調性のところが出てくるのですが、この部分も含めて、ふだん、コード進行をメインに考えて、ポップスやジャズを演奏している若者達は全員ついてきてくれましたので、私は非常に感激しました。
途中のトークタイムで、フーガについてちょっとおしゃべりしましたが、若い彼らは、すぐに理解してくれましたので、よかったですね。
やはり、若さにかなうものはないのですね。
終わった後、お茶を飲みながら、もう、55歳になってしまった自分の事、ショパンが39歳で死んだのに、自分はとんでもないことをしている、いけない奴だと思っていることなど、私の正直な気持ちもお話して、とても楽しいひと時を過ごせました。
掲載写真は、2012年6月15日の、丸亀市の「Cafe Refrain」のコンサートに聴きにいらしていた、善通寺市に住む20歳代の若者がデジカメで撮ってくれた写真です。

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2012年06月19日
台風4号が通過しています。

今日、台風4号が四国の横を通過していますが、高松は台風の西側ですので、大した風は吹いていませんが雨が降っています。
従って、今日の高松は、雨がたくさん降っているので、みんな大喜びで、いつものように、うどん店は大変に混雑していました。
台風がやってきたら歓迎される土地は、全国でも、うどん県くらいでしょうけど、これは、雨が降らず断水に苦しめられた長い長い歴史から、当然のことでしょうね。
実際、早明浦ダムから水を引っ張った香川用水が完成する前の、私の幼少期には、高松市は夏場は断水することがあたり前で、給水車からバケツに一杯の水を運ぶ経験をした人が多いので、台風が来て断水が回避できることは、大変にめでたいことだったのです。
まあでも、雨が降らずお米が凶作になることが多かったため、遣唐使で留学した中国から、小麦の栽培と製麺技術を持ち帰って、自分の出身地の香川県の民が苦しんでいるのを助けようと、ため池を作り、乾燥に強い小麦の栽培とうどんを作って食べることを積極的にすすめた弘法大師のお陰で、香川県はうどんが美味しくなりましたので、このあたりの気候風土とうどん文化は不可分なのです。
本当に、弘法大師のような高級官僚を輩出できたお陰で、うどん県民は、餓死せずにすんだのです。とても有難いことです。
それにひきかえ、21世紀の今日の霞ヶ関には、弘法大師以上の高級官僚は一人もいないようだな、と、私はうどんをいただく度に感じます。

今日はまず、南新町商店街の「うどんや」で、『冷たいかけうどん2玉』『竹の子天』『ゴボウ天』『ナス天』『宇和島のじゃこ天』をブランチにいただき、兵庫町商店街の「こんぴらや・兵庫町支店」で、『ピリ辛冷たいタンタンうどん』をデザートにいただき、丸亀町商店街の「サンマルクカフェ」でシューケーキとアイスカフェラテをいただいて、喫煙室でゆっくりしてから帰宅しました。
うどん店も、商店街のアーケード下を歩く人も、みんな、台風が来て雨が降ってくれるのでニコニコしていましたね。特に、台風4号に続いて台風5号も日本にいらっしゃって雨を降らせて下さることは、大変によいことなのです。
掲載写真は、順に、「うどんや」の、『冷たいかけうどん2玉』『竹の子天』『ゴボウ天』『ナス天』『宇和島のじゃこ天』、と、「こんぴらや・兵庫町支店」の、『ピリ辛冷たいタンタンうどん』、です。

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